先日購入した
Raspberry Pi4 Model B Starterキット(8GB RAM)
でAndroidスマホで使っているアプリを動かしたい!
つまり、
「ラズパイをAndroid端末にしよう!」
ということをやってみました。
購入したのは下記です。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B0CD5FZ7B6/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o07_s00?ie=UTF8&psc=1
1、ラズパイでAndroidを起動させる
これを実現するためには、『LineageOS』というもので起動ディスクを作ると良いようです。
LineageOSとはAndroidをベースとしたスマートフォンやタブレット用のフリーのOSとのことです。(『ディストリビューション』という位置付けではないのか?)
1-1、LinegaOSを取得する
最新版は20だったので、とりあえず最新でやってみることに。
※下記で入手できます。
https://konstakang.com/devices/rpi4/LineageOS20/
本当はすでに情報が出ている、実績ある過去のバージョンが良いのですが、
勉強と好奇心と、「なんとかなるだろう」というちょっとした自信インターネットの力への信頼のもと、挑戦してみました。
が、そんなに簡単にはいかなかったので、このブログにて記録します。
1-2、LineageOSをmicroSDカードに焼き込む
第1の問題:USBで起動できない
最初はUSBに焼き込んで、USBブートで動作させようとしたのですが、
どうしてもうまくいかず、おとなしくmicroSDカードでやってみました。
ちなみに使用したmicroSDカードはこちら↓。
KIOXIA(キオクシア) 旧東芝メモリ microSD 64GB
ダウンロードしたLineageOSのzipファイルを、
『balenaEtcher』というツールを使って、
microSDカードに焼きます。
焼き込んだmicroSDカードをラズパイに差し込んで起動すると、無事にLineageOSを起動することができました。
2、Google Playをインストールする
アプリを使うためには、Google Playをインストールしないと、アプリを入手できません。
しかし、この作業がなかなか苦戦しました。
2-1、OpenGAppsを入手する
第2の問題:OpenGAppsが対応していない
Google Playを使えるようにするためには、『OpenGApps』を入手してインストールする、
という情報があるので、その通りにしようとしました。
ダウンロードサイトに行くと、選択肢の中にAndroid13に対応するものがありません。(LineageOS20はAndroid13)
どうしたものかと調べてみると、
『NikGapps』が対応できているらしく、ダウンロードしてみました。
https://nikgapps.com/downloads
OpenGAppsのときにも「サイズが大きいとインストールがたいへんなので、サイズ小さいの(pico)がいいですよ」という情報を2か所くらいで見たので、
こちらでも小さ目のものを選んだ方がよさそうです。(私はbasicにしましたが)
2-2、NikGappsをインストールする
インストールする手順としては、『ターミナル』を起動して、コマンドでインストールする方法があるようです。
『ターミナル』を起動させるには、その表示を有効にしなければなりません。
開発者コマンドを実行することによって、開発者メニューを有効にすることができます。
そして、その中で『ローカル ターミナルを有効にする』という設定をしなければなりません。
そこで、新たな問題が!
第3の問題:『ローカル ターミナルを有効にする』が無い!
これはかなり調べました。
結論から言うと、「LineageOS18.1からターミナルは削除された」とのこと。
私が参考にしているサイトの中には、LineageOS20を使ってラズパイをAndroid化しているサイトは無かったので、かなり困りました。
さらに調べると
「リカバリーモードで再起動すると、インストールできる」ということでした。
どうやら、ターミナルを使っていたときは、ターミナルからリカバリーモードでの起動ができていたようです。
今はシステムの設定で「高度な再起動」の項目を有効にすることで、リカバリーモードでの再起動が操作できるようです。
コマンドはハードルが高く感じるので、よりユーザーに優しくなっていますね。
ところが、
第4の問題:『高度な再起動』の設定が見つからない!
調べた情報だと、
[設定]→[ジェスチャー]→[電源ボタンメニュー]→[高度な再起動]
というところに設定があるらしかったのですが、ここに無いのです。
「LineageOS 20 高度な再起動 設定」
などで検索しても情報は見つけられず、
設定画面のUI変更か?と考え、LineageOSを提供しているサイト
https://konstakang.com/devices/rpi4/LineageOS20/
のFAQを見てみようと思って確認しにいったら、
Q: 高度な再起動オプションを有効にするにはどうすればよいですか?
A: 設定 -> システム -> ボタン -> 電源メニュー -> 高度な再起動
という情報がちゃんと記載ありました。
今回の学習の中で参考にしていたYouTubeの動画で、
「わからないことあったら、だいたいちゃんと書いてあります」
というようなことを言っていたことを思い出せたのが良かったです。
3、microSDカードの利用領域を拡張する
使っているSDカードは64GBなのですが、LineageOSでは、最初は5GBくらいしか認識しないようです。
そして、ちゃんと容量通りに認識させるためのパッチも用意されています。
https://androidfilehost.com/?w=files&flid=336750
ここの『resize』とついている方。
インストールする方法は、前述の『NikGapps』のインストールと同じです。
4、アプリをダウンロードして動作させる
さて、無事にGoogle Playを使えるようになり、アプリもダウンロードできるようになりました。
私が動かしたかったアプリは、
『AR Score Board』というテコンドーで使うアプリだったのですが、
これと
『呪術廻戦 ファントムパレード』
『You Tube』
のアプリをインストールしました。
どれもインストールと起動まではできたのですが、
『呪術廻戦』は明らかにスペック不足に感じるところと、TOP画面から遷移することができませんでした。
『You Tube』は画質は悪いものの、動作はできました。
目的の
『AR Score Board』
は起動はできるのですが、まだ問題が残っています。
第5の問題:必要なBluetooth機器が接続できない!!
エラーが出るならまだしも、一瞬ペアリングしようとするのですが、何も起きずに終了してしまいます。
他のイヤホンとかは接続でき、動作確認できたのですが、
一番肝心の機器が接続できず、『AR Score Board』も使ってみることができませんでした。
※まだ残っている課題
・HDMI出力で音声が出力できていない(Bluetoothイヤホン、イヤホンジャックでは音が聞こえました)
・USBカメラを認識できていない
私の使いたい用途のためには、全部解決したいところではあります。
次に試すとしたら、
多くの情報があるLineageOS18(Android11)で動かしてみる
ということかな、と考え中です。
でもHDMI出力で音声が聞こえないのは、LineageOSの問題ではなさそうなので、もっと時間がかりそうです・・・。
USBブートできない問題もありますが、
SSDをUSBブートでやってみても、あまり速くならなかったという記事も見かけたので、
追求しなくても良いかな、と保留にしてます。
そもそも、私が使いたい用途で使うには、ラズパイではスペックが足りない可能性が高いと感じたりもしています。(最近のスマホの性能凄過ぎます)
いろいろ調べながら四苦八苦する作業は、
20年くらい前に自宅サーバーを作った時以来の楽しみでした。(しんどいし、時間がかかるのであまりやりたくないですが・・・)
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