2024年10月5日、テコンドーの練習中にアキレス腱を切ってしまいました。
私は、
・他人よりは運動はしており、運動能力や筋力、柔軟性もある
・体形的にも肥満ではない(むしろ痩せ気味)
・かといって、バリバリのアスリートのようにハードなトレーニングはしていない
という状態でもあり、自分ではアキレス腱を切るということからは、かなり遠い存在だと思っていました。
実はアキレス腱を切ったときも、アキレス腱を切ったとは思っておらず、肉離れか何かと思っていました。
噂に聞くような「バチンッ!!」というような大きな音は鳴っておらず、周りにいる人たちもアキレス腱が切れたとは思っていなかったようです。
しかもウォーミングアップを含め、1時間は身体を動かした後の組手中に切ってしまいました。
この日が土曜の夜だったので、翌日日曜日の道場の指導もこの状態のままやっていました。
アキレス腱が切れた足で蹴りを出すと、本当に足首より下が飛んでいきそうな感覚があります。
で、良く月曜の朝一でいつも言っている整形外科に行くと、
「アキレス腱切れてますね」
と診断されてしまいました。
◆アキレス腱断裂の要因
一般的な要因というより、今回の私にとっての要因を考えていきたいと思います。
・過剰な運動量
この日は、ここ10年はしていないような、試合に出ていたときほどの強度(負荷の大きさ)の練習をしていました。
自分の体力がどこまでもつか、という気持ちで挑戦していたら、体力よりも先にアキレス腱がダウンしてしまいました。
・運
いろいろと原因を調べてみたのですが、
『運』と表現されるような、タイミング悪くいろんな負荷が重なってアキレス腱は切れることがあるそうです。
中学生が体育の授業中のアキレス腱を切ることもあるので、
どうしようもないことはあるかもしれません。
◆アキレス腱断裂後の治療方針(手術 or 固定治療)
アキレス腱断裂したとき、
手術 or 固定治療
の2択を迫られます。
私は手術で即決しました。
ちょうど同じ時期にアキレス腱をきっていたタレントの『高木ブー』さんは固定治療をしていたそうです。
・手術を選んだ理由
私の場合は、今後の残りの人生を考えたときに「運動ができない人生」という選択肢はありませんでした。
それに加えて、アキレス腱が切れた状態での生活はとてつもなく不便で、
「また切れるかもしれない」
という強い不安を抱えたまま過ごすのは、生活の満足度がかなり下がると感じたからです。
◆どうしたらアキレス腱断裂を防げたか?
運という要因があるとはいえ、予防できるところもあると思っています。
・運動量、強度は段階を踏んで上げていく
日ごろから運動はしていたということもあり、体力的な問題ではなく、
運動の強度の問題はあったと思っています。
いきなり試合をしていた10年以上前の強度の練習をやったということもあり、
自分のアキレス腱の疲労が積み重なったことと、瞬間的な大きな負荷がかかったことで、アキレスけん断裂してしまった可能性はあると思っています。
アキレス腱や靭帯などは疲労していき、食事(栄養)と睡眠で回復していくそうです。
練習の強度を少しずつ上げて、しっかりと食事と睡眠をとり身体を目標の強度に馴染ませていけたら良かったと思っています。
私自身がこの日の行動をとるとしたら、強度の大きさを考えて休みを増やし、強度を下げた動きを心掛けていたら変わったかもしれないと思っています。
このときは「体力がどこまでもつか?」しか気にしていなかったので、強度を下げる、休みを増やすという発想がまったくありませんでした。
・ストレッチの効果
『アキレス腱伸ばし』という準備運動はほとんどの人がやっていると思います。
このストレッチをしっかりやっていれば大丈夫か?
というとそうでもないらしいです。
アキレス腱の手術後、アキレス腱は短くなっているので、
リハビリの中で少しずつ伸ばしていくことになります。
そのときに主治医の先生に、
「アキレス腱をこうやってしっかり伸ばし続けていたら、切れなくなるんですか?」
と尋ねたら、
「そういうわけでも無いんですよね」
と言われました。
ある程度は切れにくくはると思いますが、
完全に予防することは難しいようです。
◆アキレス腱断裂からリハビリ期間
アキレス腱の治癒期間が過ぎたら、
・短くなったアキレス腱を伸ばす
・固定してて固まった足首の可動域を広げる
・落ちてしまった筋力を戻す
ということをやっていかなければなりません。
それがリハビリということになります。
(手術後〇〇)で目安の期間を記載していますが、私は退院が目安より2週遅くなっています。
1、手術~傷の治癒
最初の診察のときの先生からは1週間~10日くらいと言われて、
「思ったより早く退院できそう」
と考えていたのですが、
実際に手術した後は2週間くらいと言われました。
この2週間はアキレス腱の治癒と手術の傷口の治癒を待つ時間になります。
2、装具作成(手術後2週)
手術の傷がある程度修復したら、装具屋さんに石膏で足の型をとってもらい、自分の足に合った装具を作成してもらいます。
これが約1週間くらいでした。
3、退院(手術後3週)
病院にもよると思いますが、私が入院していた病院は急性期病院だったので、
作成した装具をつけての歩行訓練が終わったら退院します。
そして、退院後は、通院でリハビリをします。
手術から退院まで、早い人で2週間くらいで、
私が入院していた病院では、だいたい3週間くらいのようでした。
手術→傷の治癒→装具作成→装具での歩行訓練
が終わったら退院し、通院でのリハビリが始まります。
ただ、私は手術の傷口がなかなか塞がらず、最終的には5週間入院していました。
4、リハビリ(手術後4週~1年)
この記事を書いている現在は装具はとれていますが、まだまだリハビリが必要な状態です。
アキレス腱の固さと足首の固さがかなり残っています。
リハビリの目安
・リハビリ開始~装具フリー(手術後8週)
だいたい1週間で1枚ずつ装具のソール(靴底)を外していき、全部外れたら装具フリー(装具無し)になります。
・装具フリー~通常歩行可能状態(手術後10週)
装具を外して歩行はできますが、最初はかなりきつく、ちょっと不自然な歩き方になると思います。
・小走りができる(手術後14週)
・階段の上り下りができる(手術後15週)
・階段の1段飛ばし上りができる(手術後16週)
今ここですが、たぶんこれは私のリハビリのペースは早い方だと思います。
ご自身のペースで、セラピストの言うことを聞きながら進めることが大事です。
◆リハビリをしていて
私は退院後週2回、1回1時間のペースで、約2カ月半進めていました。
自分でできることが増えてきたら、週1にする予定です。
セラピストさんについてもらいながらメニューをこなしているのですが、
自分では「怖くてできない」と感じることをやらされることもあり、
やってみると意外と大丈夫だった、と感じることも多々ありました。
セラピストがついていなかったら、リハビリのペースはもっと遅くなっていたと思います。
ただ、保険が適応できるのが半年間だけらしいので、
私は2025年3月(手術から半年後)にはリハビリ通院を止める予定ではあります。
保険の関係で、完全に元と同じ運動ができるようになるまでは1年くらいかかる目安ですので、
半年後には自分でリハビリできるようになっておいた方が良いです。
またリハビリの経過や、思ったことなどを記載していけたらと思います。
コメント