【注意】下記は、私の受験時の考え方によるものであり、完全な解答ではないので、参考程度にしてもらえるとありがたいです。
解き方は、『知識(知ってるか知らないか)』『思考(基本的な考え方による判断)』『国語(文章からの判断)』の3種類で分けてみました。
問題
問45 心理療法やカウンセリングの効果研究の方法について、最も適切なものを1つ選べ。
① 要因統制に基づく実験的な研究であることが必須である。
② 一事例実験にみられる介入効果を評価する場合には、因子分析が用いられることが多い。
③ 特定の心理療法を行う実験群と未治療の統制群を設定して、効果の比較を行う必要がある。
④ メタ分析では、ある介入法に基づく複数の効果研究について、効果サイズを算出することができる。
解くときの考え方
解き方:知識+国語
『因子分析』と『メタ分析』はわかってないと難しかったかと思います。
因子分析
複数の測定方法を複数のサンプルに実施した結果から、測定方法の数より少ない潜在因子を抽出する多変量解析の方法。
過去問:第1回追試 問6、第2回 問7
メタ分析
ある介入法に関する複数の効果研究について、介入群と統制群との症状等の平均値の差異を標準化して効果サイズを算出して、集約する方法。
因子分析が複数の介入方法で潜在因子を抽出するのに対し、メタ分析はひとつの介入方法で共通因子を算出していくようなイメージで覚えました。
過去問:第1回 問116
① 要因統制に基づく実験的な研究であることが必須である。
→「必須」という限定的にしてしまうワードは避けたいと思いつつ、保留。
② 一事例実験にみられる介入効果を評価する場合には、因子分析が用いられることが多い。
→因子分析が複数の介入方法と複数のサンプルについて、なので一事例実験は不適当なので×。
③ 特定の心理療法を行う実験群と未治療の統制群を設定して、効果の比較を行う必要がある。
→「未治療の」というのが普段くっついてこないワードで、ちょっと悩みました。通常、特定の心理療法を行う実験群と従来の心理療法を行う統制群、とかになると思います。未治療の統制群では、「効果が確認できる」という結果になる確率が高く、文末にある「効果の比較」はできないと思うので×。
④ メタ分析では、ある介入法に基づく複数の効果研究について、効果サイズを算出することができる。
→前述の文章のままなので、〇。
④が正解ではありますが、①がだめな理由としては「要因統制が必須」となると、サンプルが限定されてしまうので、心理療法の効果測定には向かないのということでは無いでしょうか。
この手の選択肢が「誤り」であることを確信する情報が無いところが、独学の辛いところ・・・。
ゆくゆくは誰かに教えを請えたらと思っています。
まずは全体的な復習が優先ですが、やはり合格していたとしても学習は続ける必要がありますね。
解答:④
<<参考>>
『誠信 心理学辞典』
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