【第3回公認心理師試験】【事例】問77 学級崩壊の支援【過去問】

第3回公認心理師試験

【注意】下記は、私の受験時の考え方によるものであり、完全な解答ではないので、参考程度にしてもらえるとありがたいです。

解き方は、『知識(知ってるか知らないか)』『思考(基本的な考え方による判断)』『国語(文章からの判断)』の3種類で分けてみました。

問題

問77

24歳の女性A、小学5年生の担任教師。Aの学級は、前任からの担任教師の交代をきっかけに混乱した状況に陥った。Aの学級の複数の児童が、授業中の私語や立ち歩きなどの身勝手な行動をしていた。学級のその他の児童たちは知らん顔で、学習にはある程度取り組むものの、白けた雰囲気であった。Aは学級を立て直したいが、どうすればよいか分からない。

スクールカウンセラーがAに対してこの学級についてのコンサルテーションを行う際に、重視すべき事項として、適切なものを2つ選べ。 

 ① 保護者の意見
 ② 児童の家庭環境
 ③ 個々の児童の学力
 ④ 学級のルールの定着
 ⑤ 教師と児童の人間関係

解くときの考え方

解き方:思考

 ① 保護者の意見
→保護者からのクレームがあるという文章が無いので不適切。×。

 ② 児童の家庭環境
→特定の児童であれば、これも解答になりそうだが、不特定多数だったので現実的ではなく、保留。

 ③ 個々の児童の学力
→学力に対する問題にあたる文章は無いので、不適切。×。

 ④ 学級のルールの定着
→学級のルールに関する記載は無いが、「身勝手な行動」などはルールに関する要件なので、保留。

 ⑤ 教師と児童の人間関係
→小学校ということもあり、身勝手な行動、それに対する知らん顔とのことなので、重視する必要がある。〇。

②、④、⑤の3択までは絞れたのですが、
・授業中に身勝手な行動をするのは『学級のルール』ではなく、『学校のルール』では?と考えらえる。
・また、このような状況で「学級のルールの定着」をそんなに優先するのか?と考えてしまいます。
・②について、『複数の児童』を『悪ガキ3人組』みたいな捉え方をすれば、ありと言えばありだろう
と考えて、私は②、⑤と解答してしまいました。

復習のため購入した参考書の解説からの理解では、
「学級についてのコンサルテーション」に注目し、「授業中の私語や立ち歩きなどの身勝手な行動」は担任の交代がきっかけによる『学級のルール』の未定着が要因と考えられるため、
④、⑤が適切な解答と言えそうです。
「教師の対応についてのコンサルテーション」ではないという観点でしょうか。

解答:④、⑤

<<参考>>
『公認心理師 完全合格問題集 2021年版』

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