【第3回公認心理師試験】【事例】問73 BDI-Ⅱ、AQ-J、Y-BOCS【過去問】

第3回公認心理師試験

【注意】下記は、私の受験時の考え方によるものであり、完全な解答ではないので、参考程度にしてもらえるとありがたいです。

解き方は、『知識(知ってるか知らないか)』『思考(基本的な考え方による判断)』『国語(文章からの判断)』の3種類で分けてみました。

問題

問73

25歳の男性A、会社員。Aは、上司Bと共に社内の相談室に来室した。入社2年目であるが、仕事をなかなか覚えられず、計画的に進めることも苦手で、Bから繰り返し助言されているという。Bによれば、同僚にタイミング悪く話しかけたり、他の人にとって当たり前の決まり事に気づかなかったりすることもあり、職場の中でも煙たがられているという。会社以外での対人関係で困ることはない。この1か月は早朝覚醒に悩まされ、起床時の気分も優れなかったため、会社を何日か休んだ。BDI-Ⅱの得点は42点、AQ-Jの得点は35点であり、Y-BOCSの症状評価リストは1項目が該当した。

Aに関する見立てとして、最も適切なものを1つ選べ。 

 ① 軽度抑うつ状態
 ② 強迫症/強迫性障害
 ③ 社交不安症/社交不安障害
 ④ 自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害<ASD>

解くときの考え方

解き方:知識

〇BDI-Ⅱ(Beck Depression Inventory - Second Edition)
うつ病の検査
21点以上はのうつ病の可能性あり。40点以上は重度のうつ病

過去問:
第1回 問92
第1回追試 問42、問49
第2回 問140

〇AQ-J(Autism-Spectrum Quotient)
自閉症の検査
カットオフ値26点(それ以上は精査が必要)
過去問:第2回 問69

〇Y-BOCS(Yale-Brown Obsessive-Compulsive Scale)
強迫性障害の検査
16点以上であれば強迫症状の可能性あり。(1問0~4点で全10問。)

過去問:問139

それぞれの症状・障害の名前の英単語を覚えておいた方が、検査名を思い出しやすいです。

 ① 軽度抑うつ状態
→BDI-Ⅱの得点は42点なので、軽度ではない。×。

 ② 強迫症/強迫性障害
→1項目だけ該当(最大4点)なので、該当しない。×。

 ③ 社交不安症/社交不安障害
→該当する検査が無いので判断できない。×。

 ④ 自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害<ASD>
→「AQ-Jの得点は35点」なので、可能性あり。〇。

どの検査も過去問にあるので、しっかり学習していれば解ける問題でした。
質問紙検査系は、一度実物をやってみた方が覚えやすいと思います。
なんとかして入手したいところですね。

解答:④

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