【第3回公認心理師試験】【事例】問70 MMSE【過去問】

第3回公認心理師試験

【注意】下記は、私の受験時の考え方によるものであり、完全な解答ではないので、参考程度にしてもらえるとありがたいです。

解き方は、『知識(知ってるか知らないか)』『思考(基本的な考え方による判断)』『国語(文章からの判断)』の3種類で分けてみました。

問題

問70

72歳の男性A。Aは、高血圧症で通院している病院の担当医に物忘れが心配であると相談した。担当医の依頼で公認心理師Bが対応した。Aは、1年前より徐々に言いたいことがうまく言葉に出せず、物の名前が出てこなくなった。しかし、日常生活に問題はなく、趣味の家庭菜園を楽しみ、町内会長の役割をこなしている。面接時、軽度の語健忘はみられるが、MMSEは27点であった。2か月前の脳ドックで、頭部MRI検査を受け、軽度の脳委縮を指摘されたという。

BのAへの助言として、不適切なものを1つ選べ。 

 ① 高血圧症の治療を続けてください。
 ② 栄養バランスのとれた食事を心がけてください。
 ③ 運動習慣をつけて毎日体を動かすようにしてください。
 ④ 生活習慣病の早期発見のために定期的に健診を受けてください。
 ⑤ 認知症の予防に有効なお薬の処方について、医師に相談してください。

解くときの考え方

解き方:思考・知識

MMSE、27点、を判定できれば悩むことはない問題だと思います。
過去問にも出てきているので学習もできていました。

過去問:
第1回 問51
第1回追試 問62、問138
第2回 問64

MMSEは23点以下で認知症の疑い。

併せて覚えておくのが、
HDS-R、20点以下で認知症の疑い。

 ① 高血圧症の治療を続けてください。
→止める理由が無いので、〇。

 ② 栄養バランスのとれた食事を心がけてください。
→悪いところが見当たらないので、〇。

 ③ 運動習慣をつけて毎日体を動かすようにしてください。
→「日常生活に問題はなく、趣味の家庭菜園を楽しみ」とあることなので、日常の運動は問題ないと考え、〇。

 ④ 生活習慣病の早期発見のために定期的に健診を受けてください。
→悪いところが見当たらないので、〇。

 ⑤ 認知症の予防に有効なお薬の処方について、医師に相談してください。
→認知症の疑いは無いので不適切。×。

解答:⑤

認知症の問題は絶対出題されると思っていたので、
MMSEとHDS-Rの違いと診断方法、特徴などは学習して覚えていました。
必須知識だと思いますので、今後も学習しておきましょう。

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