【第3回公認心理師試験】【事例】問151 ワーク・ライフ・バランス【過去問】

第3回公認心理師試験

【注意】下記は、私の受験時の考え方によるものであり、完全な解答ではないので、参考程度にしてもらえるとありがたいです。

解き方は、『知識(知ってるか知らないか)』『思考(基本的な考え方による判断)』『国語(文章からの判断)』の3種類で分けてみました。

問題

問151

50歳の女性A、看護師。Aは看護師長として、職場では部署をまとめ、後進を育てることが期待されている。これまで理想の看護を追求してきたが、最近は心身ともに疲弊し、仕事が流れ作業のように思えてならない。一方、同居する義母の介護が始まり、介護と仕事の両立にも悩んでいる。義母やその長男である夫から、介護は嫁の務めと決めつけられていることがAの悩みを深め、仕事の疲れも影響するためか、家庭ではつい不機嫌になり、家族に強く当たることが増えている。

Aの事例を説明する概念として、不適切なものを1つ選べ。 

 ① スピルオーバー
 ② エキスパート・システム
 ③ ジェンダー・ステレオタイプ
 ④ ワーク・ファミリー・コンフリクト

解くときの考え方

解き方:知識

選択肢の言葉を知っていると簡単に解けたと思います。
④は過去問にも出ているので、しっかり抑えていれば惑わされないと思います。

スピルオーバー
一方の役割における状況や経験が他方の役割における状況や経験にも影響を及ぼすこと。

<<参考>>
労働政策研究・研修機構
ワーク・ライフ・バランスとメンタルヘルス
ネガティブ・スピルオーバー、ポジティブスピルオーバーなどわかりやすく解説してありました。

エキスパート・システム
専門知識が無いものでも、専門知識を有している人と同等のアウトプットができるコンピューターシステムのこと。

ジェンダー・ステレオタイプ
ジェンダー(社会的意味合いから見た、男女の性区別)のステレオタイプ(固定的なイメージ)。
男性又は女性の性格特性、能力、社会的役割、身体的特性、性的行動等について人々が共有してもつ、構造化された社会的信念や思い込みのこと。

ワーク・ファミリー・コンフリクト
仕事と家庭の役割が同時に生じていて、その役割間における相互に両立しがたいプレッシャーの葛藤。

過去問
第1回追試 問116

 ① スピルオーバー
→「仕事の疲れも影響するためか」と記載があるので、スピルオーバーの定義には当てはまると考えられる。〇。

 ② エキスパート・システム
→特に一致する文章は無し。×。

 ③ ジェンダー・ステレオタイプ
→「介護は嫁の務めと決めつけられている」とあるので、当てはまる。〇。

 ④ ワーク・ファミリー・コンフリクト
→「介護と仕事の両立にも悩んでいる」とあるので、当てはまる。〇。

当初は、③、④が当はまるという判断はでき、
①は知らず、②は言葉は知っているけれど、心理系での意味を知らない、という状態でした。

①、②の2択で、②を選択しました。

結局、心理系での意味ということはなく、知っている解釈で合っていました。(変に裏をかかなくて良かったです)

解答:②

<<参考>>
『誠信 心理学辞典』

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