【第3回公認心理師試験】【事例】問69 神経性無食欲症【過去問】

第3回公認心理師試験

【注意】下記は、私の受験時の考え方によるものであり、完全な解答ではないので、参考程度にしてもらえるとありがたいです。

解き方は、『知識(知ってるか知らないか)』『思考(基本的な考え方による判断)』『国語(文章からの判断)』の3種類で分けてみました。

問題

問69

16歳の女子A、高校1年生。Aは、食欲不振、るい痩のため1週間前から入院中である。高校に入学し、陸上部に入部した後から食事摂取量を減らすようになった。さらに、毎朝6時から走り込みを始めたところ、4か月前から月経がなくなり、1か月前から倦怠感を強く自覚するようになった。入院後も食事摂取量は少なく、「太ると良い記録が出せない」と食事を摂ることへの不安を訴える。中学校までは適応上の問題は解くになく、学業成績も良好であった。自己誘発嘔吐や下剤の乱用はない。

身長は159cm、体重は30kg、BMIは11.9である。公認心理師のAへの支援として、不適切なものを1つ選べ。 

 ① 食事へのこだわりを外在化する。
 ② Aの家族に治療への参加を促す。
 ③ 部活動への葛藤について傾聴する。
 ④ 栄養士の助力を得て食事日記を付けることを勧める。
 ⑤ 点滴を受けて、栄養状態を速やかに改善するように勧める。

解くときの考え方

解き方:思考

神経性無食欲症に関する支援の問題ですね。

過去問:
第1回 問101
第1回追試 問27

神経性無食欲症
標準的な体重を維持することを拒否し、体重増加や肥満に対する強い恐怖を持っている状態である。
BMIでは、17.5以下が一つの目安となっている

 ① 食事へのこだわりを外在化する。
→外在化すると不安をより強くしたり、拒否反応が強く出る可能性があるので、×。
過去問の解説では、「本人のボディイメージの障害があり、治療関係の構築が困難になりやすい」とあるので、
治療関係の構築が難しい状態での①のような外在化は不適切だとも考えらえる。

 ② Aの家族に治療への参加を促す。
→家族の関わりも重要な要素なので、〇。

 ③ 部活動への葛藤について傾聴する。
→「太ると良い記録が出せない」と食事を摂ることへの不安と部活動も要因のひとつなので、傾聴は〇。

 ④ 栄養士の助力を得て食事日記を付けることを勧める。
→食事との関わりを客観的に認識しやすくなるための活動なので、〇。

 ⑤ 点滴を受けて、栄養状態を速やかに改善するように勧める。
→「4か月前から月経がなくなり」「身長は159cm、体重は30kg、BMIは11.9」とあり、身体的に異常が出ているので、〇。

解答:①

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