【第3回公認心理師試験】【事例】問68 労働者支援【過去問】

第3回公認心理師試験

【注意】下記は、私の受験時の考え方によるものであり、完全な解答ではないので、参考程度にしてもらえるとありがたいです。

解き方は、『知識(知ってるか知らないか)』『思考(基本的な考え方による判断)』『国語(文章からの判断)』の3種類で分けてみました。

問題

問68

32歳女性A、会社員。Aは、感情の不安定さを主訴に社内の心理相談室に来室し、公認心理師Bが面接した。職場で良好な適応状況にあったが、2か月前から動悸をしばしば伴うようになった。その後、異動してきた上司への苛立ちを強く自覚するようになり、ふとしたことで涙が出たり、これまで良好な関係であった同僚とも衝突することがあった。最近では、緊張して発汗することがあり、不安を自覚するようになった。

Bが優先的に行うべきAへの対応として、最も適切なものを1つ選べ。 

 ① 休職を勧める。
 ② 瞑想を教える。
 ③ 認知行動療法を勧める。
 ④ 医療機関の受診を勧める。
 ⑤ カウンセリングを導入する。

解くときの考え方

解き方:思考

これも公認心理師の在り方を考え、しっかりと文章を読んでアセスメントを考えると解けると思います。

 ① 休職を勧める。
→現状、積極的に休職を勧めるという対応は無い。×。

Cl「仕事がつらいんですよ・・・」

Co「仕事休むと良いですよ」

って、素人のやり取りですよね。

 ② 瞑想を教える。
→必要性があるときは、することもありますが、ここでは不適切。×。

Cl「イライラしたり、ふと涙が出たりすることがあるんですよ・・・」

Co「自分の内側と向き合う、瞑想が良いですよ」

って、心理オタクみたいです。

 ③ 認知行動療法を勧める。
→いろんな事例で改善効果が得られている対応ではありますが、問の文章だけでこの回答は尚早過ぎる気がしました。保留。

 ④ 医療機関の受診を勧める。
→身体症状が出ているので、〇。

 ⑤ カウンセリングを導入する。
→カウンセラーとしては、これをしたいところですが、④の方が優先なので、×。

解答:④

私の中で、公認心理師・カウンセラーとして一番避けたいと思っている失敗が、

「医学的治療が必要な人に心理的治療を続けること」

というものがあり、とにかくこの失敗を避ける知識を習得したくて公認心理師の学習に臨んでいました。

それの典型的な問題だと思います。

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