【第3回公認心理師試験】【事例】問154 教師との連携【過去問】

第3回公認心理師試験

【注意】下記は、私の受験時の考え方によるものであり、完全な解答ではないので、参考程度にしてもらえるとありがたいです。

解き方は、『知識(知ってるか知らないか)』『思考(基本的な考え方による判断)』『国語(文章からの判断)』の3種類で分けてみました。

問題

問154

中学校の担任教師A。Aは、同じ部活動の女子中学生3名について、スクールカウンセラーBに、次のように相談した。3名は、1か月ほど前から教室に入ることができずに会議室で勉強しており、Aが学習指導をしながら話を聞いていた。先日、生徒たちの表情も良いため、教室に入ることを提案すると、3名は「教室は難しいが、放課後の部活動なら見学したい」と言った。早速、Aが学年教師の会議で報告したところ、他の教師から「授業に参加できない生徒が部活動を見学するのは問題があるのではないか」との意見が出された。

この場合のBの対応として、適切なものを2つ選べ。 

 ① 部活動の顧問と話し合う。
 ② Aに援助チームの構築を提案する。
 ③ Bが学年教師の会議に参加して話し合う。
 ④ 学年教師の会議の意見に従うようAに助言する。
 ⑤ Aがコーディネーターとして機能するように助言する。

解くときの考え方

解き方:思考

スクールカウンセラーの立場を考えて選択肢を考えます。

スクールカウンセラーは学校の内部の人間ではないことがほとんどなので、学校の決まりに直接干渉していくことは避けた方が良いでしょう。

 ① 部活動の顧問と話し合う。
→スクールカウンセラーとしては干渉し過ぎだと考えられる。×。

 ② Aに援助チームの構築を提案する。
→担任教師とスクールカウンセラーだけでは、この生徒たちの要望に応えることはできないので、適切な対応。〇。

 ③ Bが学年教師の会議に参加して話し合う。
→②の活動の一部として必要な行動。〇。

 ④ 学年教師の会議の意見に従うようAに助言する。
→この助言をするならスクールカウンセラーは不要ですね。×。

 ⑤ Aがコーディネーターとして機能するように助言する。
→Aに負担をかけ過ぎてしまうことになりそうなので、△。

実際私はここの解答を②、⑤としていて、解答速報と一致していた問題でした。

当時は③は干渉し過ぎなのでは?と考えたのですが、
復習していて、「Bが中心で話し合うのではなく、学年教師が話し合っているところにスクールカウンセラーの所見を伝えて理解を得る」と考えると適切なのだろう、と考えました。

⑤については、実際にこの生徒たちが部活を見学するために一番主となって行動しやすいのはAだと考えていましたが、
まずは学年教師の理解を得ることが先という考え方だと思われます。

解答:②、③

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