【第3回公認心理師試験】【事例】問60 インテーク面接【過去問】

第3回公認心理師試験

【注意】下記は、私の受験時の考え方によるものであり、完全な解答ではないので、参考程度にしてもらえるとありがたいです。

解き方は、『知識(知ってるか知らないか)』『思考(基本的な考え方による判断)』『国語(文章からの判断)』の3種類で分けてみました。

問題

問60

15歳の女子A、中学3年生。Aが人の目が怖くて教室に入れないということで、学校からの勧めもあり、公認心理師Bがいる市の相談センターに母親Cから相談申込みの電話があった。Cの話によると、学校ではいじめなどの大きな問題はないが、1か月前から不登校状態が続いているという。母子並行面接ということで受理し、面接を行うことになった。インテーク面接当日、Aは、担当であるBとの面接が始まる際に、Cとの分離に不安を示した。インテーク面接の最中も、Aの緊張は高く、なかなか自分の状態について語ることができなかった。

Bが行うインテーク面接とその後の初期対応として、最も適切なものを1つ選べ。 

 ① AとCとの関係性が面接に影響するため、母子同室面接は行わない。
 ② Aが未成年であるため、Aの在籍校にはAが来所したことを報告する。
 ③ 人の目が怖い理由や原因についてAに尋ね、まずはそれを意識化させる。
 ④ 面接に期待していることをAに尋ね、Bが最善の努力をすることを伝える。
 ⑤ 言語面接が可能である場合、身体に作用するリラクセーション技法は用いない。

解くときの考え方

解き方:思考

 ① AとCとの関係性が面接に影響するため、母子同室面接は行わない。
→最初のうちはできるだけクライエントの不安要素を取り除くことを心がけるため、必要であれば同室面接も行う。×。

 ② Aが未成年であるため、Aの在籍校にはAが来所したことを報告する。
→連携という観点では必要かもしれないが、まずは守秘義務の遵守を考え、(Aの在籍校に)報告はまだしない。×。

 ③ 人の目が怖い理由や原因についてAに尋ね、まずはそれを意識化させる。
→初回から不安やストレスを与える関わりは避ける必要があるので、×。

 ④ 面接に期待していることをAに尋ね、Bが最善の努力をすることを伝える。
→インテーク面接は『受理面接』であるため、何(主訴)を受理するために必須な関わり。〇。

 ⑤ 言語面接が可能である場合、身体に作用するリラクセーション技法は用いない。
→インテーク面接ですることではないと感じるが、言語面接が可能でもリラクセーション技法を用いることはあるので、×。

解答:④

事例問題になってくると、私自身がカウンセリング業務に携わっているため、既に当たり前のように考えることができている部分もあると思います。

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