【第3回公認心理師試験】問128 感情と文化の関連性【過去問】

第3回公認心理師試験

【注意】下記は、私の受験時の考え方によるものであり、完全な解答ではないので、参考程度にしてもらえるとありがたいです。

解き方は、『知識(知ってるか知らないか)』『思考(基本的な考え方による判断)』『国語(文章からの判断)』の3種類で分けてみました。

問題

問128 感情と文化の関連性について、不適切なものを1つ選べ。 

 ① 各文化にはそれぞれ特異な社会的表示規則があり、それによって感情表出が大きく異なり得る。
 ② 社会的構成主義によれば、それぞれの文化に固有の感情概念や感情語によって、感情経験が大きく異なり得る。
 ③ 日米比較研究によれば、見知らぬ他者と同席するような状況では、概して日本人は表情が乏しくなる傾向がある。
 ④ 日本で優勢とされる相互協調的自己の文化では、米国で優勢とされる相互独立的自己の文化に対して、怒りや誇りが経験されやすい。

解くときの考え方

解き方:国語

一部言葉を知っている必要はあると思いますが、文章を読んで答えることも可能かと思います。
ただ、今復習してみると、試験当時の自分の思考が思い出せずにいます・・・。

社会的構成主義
研究という活動も含めて、あらゆる人間の活動が文化や価値観等に根差したものであると考える。研究の目的としては、普遍性よりも実践性を重視する。

 ① 各文化にはそれぞれ特異な社会的表示規則があり、それによって感情表出が大きく異なり得る。
→感情表出について、文化的な差異はないと考えました。喜怒哀楽の表情が文化によって異なるとは考えにくいので、×。

 ② 社会的構成主義によれば、それぞれの文化に固有の感情概念や感情語によって、感情経験が大きく異なり得る。
→「感情経験が大きく異なり得る」わけではないと考え、×。

 ③ 日米比較研究によれば、見知らぬ他者と同席するような状況では、概して日本人は表情が乏しくなる傾向がある。
→実際の研究結果もあると思いますが、日本人はむしろ相手に不快感を与えないように柔和な表情になると考え、×。

 ④ 日本で優勢とされる相互協調的自己の文化では、米国で優勢とされる相互独立的自己の文化に対して、怒りや誇りが経験されやすい。
→「相互協調的自己の文化」の方が、他者に対する「怒り」が経験されやすいと考え、〇。

実際に研究結果を見たことがあれば、知識で解けると思いますが、文章を読んで自分の考えている印象で解いていました。

解答:④

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