【第3回公認心理師試験】【事例】問74 公認心理師のアセスメント【過去問】

第3回公認心理師試験

【注意】下記は、私の受験時の考え方によるものであり、完全な解答ではないので、参考程度にしてもらえるとありがたいです。

解き方は、『知識(知ってるか知らないか)』『思考(基本的な考え方による判断)』『国語(文章からの判断)』の3種類で分けてみました。

問題

問74

21歳の男性A。大学3年生。Aは将来の不安を訴えて、学生相談室を訪れ、公認心理師Bと面談した。Aは、平日は大学の授業、週末はボクシング部の選手として試合に出るなど、忙しい日々を送っていた。3ヵ月前にボクシングの試合で脳しんとうを起こしたことがあったが、直後の脳画像検査では特に異常は認められなかった。1か月前から、就職採用面接を受けられなかったり、勉強に集中できずいくつかの単位を落としてしまったりするなど、失敗が多くなった。

BのAへの初期の対応として、不適切なものを1つ選べ。 

 ① 高次脳機能障害の有無と特徴を評価する。
 ② 医師による診察や神経学的な検査を勧める。
 ③ 不安症状に対して、系統的脱感作の手法を試みる。
 ④ 現在悩んでいることを共感的に聴取し、問題の経過を理解する。

解くときの考え方

解き方:思考

 ① 高次脳機能障害の有無と特徴を評価する。
→「直後の脳画像検査では特に異常は認められなかった」とあるが、後から発症する可能性も考慮し。〇。

 ② 医師による診察や神経学的な検査を勧める。
→医師による診察は必要。〇。

 ③ 不安症状に対して、系統的脱感作の手法を試みる。
→「不安症状」と断定できる文章は無いので、不適切。×。

 ④ 現在悩んでいることを共感的に聴取し、問題の経過を理解する。
→現状の最初の対応としては適切。回答の『問題』も適切な問題として読み替えることが可能なので、〇。

「直後の脳画像検査では特に異常は認められなかった。」
で、「医療的問題は無い」と認識してしまったら間違うのかもしれませんね。

解答:③

復習

後に参考書を購入し解説を見たところ、
Aの主訴である「Aは将来の不安を訴えて」については、要因は、
「1か月前から、就職採用面接を受けられなかったり、勉強に集中できずいくつかの単位を落としてしまったりするなど、失敗が多くなった」
と考えられるので、この対応として『系統的脱感作』は不適切、という解釈のようです。

<<参考>>
『公認心理師 完全合格問題集 2021年版』

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