【注意】下記は、私の受験時の考え方によるものであり、完全な解答ではないので、参考程度にしてもらえるとありがたいです。
解き方は、『知識(知ってるか知らないか)』『思考(基本的な考え方による判断)』『国語(文章からの判断)』の3種類で分けてみました。
問題
問83 ヒトの聴覚について、正しいものを1つ選べ。
① 蝸牛にある聴覚受容体は、双極細胞と呼ばれる。
② 音源定位には、両耳間時間差と両耳間強度差が用いられる。
③ ピッチ知覚の場所説は、高周波音の知覚の説明が困難である。
④ 聴覚感度は、可聴域内で周波数が高くなるほど単調に減少する。
⑤ 主観的な音の大きさであるラウドネスの単位は、デシベルである。
解くときの考え方
解き方:知識
① 蝸牛にある聴覚受容体は、双極細胞と呼ばれる。
→双極細胞ではなく、有毛細胞なので、×。
② 音源定位には、両耳間時間差と両耳間強度差が用いられる。
→方位角と仰角と距離が用いられる。
方位角が両耳間時間差と両耳間強度差から求められ、
周波数伝達特定パターンから仰角が判断され、直接音と間接音の強度差で距離が判断される。〇
③ ピッチ知覚の場所説は、高周波音の知覚の説明が困難である。
→聴覚において、ピッチとは音の高さのことであり、
場所説は入力音によりどの部分の有毛細胞が興奮するかで音の高さが決まるものなので、
高周波音(高い音)の知覚の説明として適切である。
<<参考>>
音のピッチ知覚について
④ 聴覚感度は、可聴域内で周波数が高くなるほど単調に減少する。
→周波数が高くなるほど、聴き取りにくく感度は減少していくと考えて、×。
⑤ 主観的な音の大きさであるラウドネスの単位は、デシベルである。
→単位はphon。×。
③はまったく知らなったので「ピッチ知覚の場所説」と思っていたのですが、ピッチ知覚の「場所説」だったのですね。心理系の用語は知らないと用語だと認識できないところが(も)きついですね。
参考にしているリンク先の資料は読んでて面白そうでした。
「その後, 数十年間は場所説が支配的でした。」
支配的だった理論が覆さえる昔の学問あるあるストーリーみたいです。
解答:②
復習
可聴域とは16Hz~20000Hz。
聴覚感度が高い(聞き取りやすく、大きく聞こえる)のは2000Hz~4000Hz。
④ 聴覚感度は、可聴域内で周波数が高くなるほど単調に減少する
については、「単調に減少する」の部分が誤りなので、×。(16~2000、2000~4000、4000~20000で異なる)
<<参考>>
『公認心理師 完全合格問題集 2021年版』
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