【第3回公認心理師試験】問118 児童虐待相談対応件数【過去問】

第3回公認心理師試験

【注意】下記は、私の受験時の考え方によるものであり、完全な解答ではないので、参考程度にしてもらえるとありがたいです。

解き方は、『知識(知ってるか知らないか)』『思考(基本的な考え方による判断)』『国語(文章からの判断)』の3種類で分けてみました。

問題

問118 児童虐待の防止等に関する法律〈児童虐待防止法〉が施行された2000年(平成12年)から2018年(平成30年)までの間、児童相談所における児童虐待相談対応件数は年々増加しているが、その背景として想定されるものの中で、不適切なものを1つ選べ。 

 ① 警察との連携強化により、警察からの通告が急増した。
 ② 児童相談所全国共通ダイヤルの運用などにより、社会的意識が高まった。
 ③ 相談対応件数全体におけるネグレクトによる通告件数の割合が急増した。
 ④ 子どもの面前の家庭内暴力〈DV〉が心理的虐待に含まれるようになった。
 ⑤ きょうだい児への虐待は、他のきょうだい児への心理的虐待であるとみなされるようになった。

解くときの考え方

解き方:国語

児童虐待相談対応件数は年々増加している背景になるような文章かどうかで判断しました。

 ① 警察との連携強化により、警察からの通告が急増した。
→事実として、警察からの通告が増えたかどうかがわからないが、事実であれば背景としては正しいと思われる。△。

 ② 児童相談所全国共通ダイヤルの運用などにより、社会的意識が高まった。
→事実として想像しやすいので、〇。

 ③ 相談対応件数全体におけるネグレクトによる通告件数の割合が急増した。
→ネグレクトの通告件数の割合が増えること自体は、件数が増える背景とは言えない。×。

 ④ 子どもの面前の家庭内暴力〈DV〉が心理的虐待に含まれるようになった。
→児童虐待は通告義務があるので、通告義務となる定義が増えることは増加の背景としては正しいと考えられる。〇。

 ⑤ きょうだい児への虐待は、他のきょうだい児への心理的虐待であるとみなされるようになった。
→児童虐待防止法第二条四に記載があり、背景としては正しいと考えられる。〇。

過去問
第1回:問2、問12、問59
第1回追試:問69、問109、問132
第2回:問20、問59、問143

児童虐待に関する問題はかなり多く出題されています。
2020年度はコロナ禍による親御さんのストレスなどでDV等が増えていると考えられます。
社会的にも対応が必須なので、来年度の試験にも出題はされるでしょう。
最重要項目かもしれません。

解答:③

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