【第3回公認心理師試験】問94 遺伝カウンセリング【過去問】

第3回公認心理師試験

【注意】下記は、私の受験時の考え方によるものであり、完全な解答ではないので、参考程度にしてもらえるとありがたいです。

解き方は、『知識(知ってるか知らないか)』『思考(基本的な考え方による判断)』『国語(文章からの判断)』の3種類で分けてみました。

問題

問94 遺伝カウンセリングにおいて、経験的再発危険率が最も重要な疾患として、正しいものを1つ選べ。 

 ① 統合失調症
 ② ダウン症候群
 ③ Huntington病
 ④ 家族性Alzheimer病
 ⑤ 筋緊張性ジストロフィー症

解くときの考え方

解き方:知識

<<参考>>
経験的再発危険率について

経験的再発危険率が重要な代表的な疾患
●口唇裂・口蓋裂
●ダウン症候群
●二分脊椎
●先天性心疾患

遺伝性疾患は、単一遺伝子病(メンデル遺伝性疾患)と他因子遺伝病(非メンデル遺伝性疾患)と染色体異常症に大別される。
経験的再発危険率が重要になるのは、多因子遺伝病についてである。

選択肢の中から、どの分類かを理解することができれば、解ける問題でもあります。

<<参考>>
難病情報センター

 ① 統合失調症
→多因子遺伝病と考えられるため、○。

 ② ダウン症候群
→染色体異常症であるため、×。

 ③ Huntington病
→常染色体優性遺伝病(単一遺伝子病の遺伝様式のひとつ)であるため、×。舞踏病運動を主体とする不随意運動と精神症状、認知症を主症状とする慢性進行性神経変性疾患である

 ④ 家族性Alzheimer病
→常染色体優性遺伝病であるため、×。

 ⑤ 筋緊張性ジストロフィー症
→常染色体優性遺伝病であるため、×。
筋強直および筋萎縮を特徴とする。しかしながら症状は骨格筋だけでは なく、多臓器を侵す全身疾患である。常染色体優性遺伝であるが、子の世代のほうが症状が重くなるという表現促進現象を認める。

選択肢はどれも遺伝的な要因のある疾患のようですが、「経験的なリスク」や「遺伝カウンセリングにおいて」などの用語を正確に把握しないと難しい問題だったように感じます。

解答:②

この問題だけでもたくさんの用語が学習できるので、しっかりと学びなおしが必要だと思いました。

<<参考>>
『公認心理師 完全合格問題集 2021年版』

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