「とりあえずやってみる!」ができない人がするべきこと

体力・行動力

YouTubeなどでいろんな自己啓発系の動画や、本、または本の紹介動画を目にします。

大体言っていることは同じで、平たくいうと、

「とりあえずやってみましょう!」という結論であることがほとんどです。

実際にカウンセリングに携わっているカウンセラーからすると、

「それができないから、みんな悩んでいるんだよな・・・」

と感じてしまいます。
できたとしても三日坊主だったりと、なかなか変化することができません。

『コーチング』だったりすると、そのやる気を引き上げるところから関わっていくようなイメージですが、世の中には「やる気を出す」ということが苦手な人もたくさんいます。

やる気を出すことに抵抗がある要因は人によって様々ですが、多くの誤解があります。

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「『やる気』が無いからできない」という誤解

よく「やる気さえあればできるようになれる!」というフレーズを耳にします。
確かにこれ自体は否定することはありませんが、なぜか
「やる気が無いとできない」
と逆説を正しいと考えてしまう人が多くいます。

実際の日常生活を思い返してみてください。

「よし!今からトイレに行ってやるぜ!」

「今日も朝ごはんをしっかり食べるぞ!」

「ご飯食べたら歯磨きだー!!」

と、24時間365日フルタイム修造さんのような人はいないと思います。

やる気がなくても行動していることはたくさんあるはずです。

では、なぜ行動しないのか?

やる気が無いから行動しないのではなく、

行動しないから、行動しないのです。

・・・はい、何を言っているわからないというか、当たり前過ぎて驚かれたりしていると思います。
しっかりとご説明いたしますので、もう少々お付き合いいただけたらと思います。

「行動する」とはそもそもどういうことなのか?

行動するとは
「自分の意志で身体をコントロールし、動くこと。」
です。

例えば、「本を読む」という行動を考えてみます。

1、本を持つ
2、本を開く
3、書いてある文字を読む

これが行動です。

もし、「本を読むことができない」
という人は、
1、本を持てない → 手が無い?
2、本が開けない → 力が足りない?もしくは本に接着剤か何かついている?
3、書いてある文字を読む → 字が読めない?
という人になります。

余談ですが、これらを解決するためのアイテム「audible」などの音声書籍もあるので、タップするだけでも本が読めますね。(聴力が必要ですが)

これらのことにより、
能力的な問題で「本を読めない」ということはほとんどないと言えるでしょう。

しかし、どれもできるけど、「本を読めない」という人もいます。
むしろ、能力的に問題無いはずなのに、行動できないから悩んでいるんだと思います。

「行動する」の障害となる心理の壁

これまで当たり前のことを、偉そうにお話してきましたが、
みなさんが一番興味を持たれるのはここからだと思います。(これまでは、とりあえずここから話すことの前提でした。)

例では「本を読む」で話していますが、抽象的な表現をすると
「やるべきこと、やった方が自分にとって良いと思うこと」
と置き換えてもらえたらと思います。
「読書が自分にとって必要で、自分のためになる」と考えている人はそのまま「本を読む」と置き換えても良いと思います。

さて、自分にとって利益があると思えることなはずであり、やろうと思えばやれるはずでもある。

なのにできない。

そんな方に、考えてみて欲しいことが2つあります。

心理的疲労感

カウンセリングでもテーマのひとつになる話題です。

「仕事に行かなきゃと思うけど、身体が動かない」
「学校に行かなきゃと思うけど、起きることができない」
「自分でもわかっているけど、動くことができない」

状況は違えど、動けないという事象は同じなのです。

他の人が当たり前にできていることが、できない。
以前は当たり前にできていたことが、できない。

もちろん、ここまでの状態はかなり深刻な状態ですが、
その予兆として、
「やるべきこと、やった方が自分にとって良いと思うこと」なのにできない。
という症状が出ていることもあります。

心理的な疲労について、しっかりと考えてみてもらいたいと思います。

心理的な疲労感を誤魔化すために「興奮状態」を作ることもあります。
これがいわゆる、「モチベーションを上げる」「やる気を出す」ということにもなります。

興奮状態を作らずとも、やるべきことができる心理状態をこころがけましょう。

結果に対する自信の無さ

勉強などもそうですが、普段しないことをするということは、「挑戦」とも言えます。
しかし、挑戦した結果「失敗」するということに対してとても不安を感じる人がいます。

「失敗して傷つきたくない。」
「失敗して自信を無くしたくない。」

そんな思いを持ってしまっている人もいます。

「本を読んでも身に付かなかったらどうしよう・・・」
「本を読み切れなかったからどうしよう・・・」

そんな自分に自信を持てなかったりすることが心理的な壁になっていることもあります。

心の壁を乗り越えるために必要なこと

心理的な壁はこれまでの人生で培ってきた思い込みと失敗経験からくるものであることが多いです。
その心理的な壁を乗り越えるためには、これまでの経験や思い込みを上書きしていく必要があります。
少しずつで良いので、行動体験を繰り返しつつ、心理的疲労を回復していきましょう。

心理的な疲労の回復については、大きく次の2つのことを同時にする必要があります。

自分の心理的疲労を回復できる過ごし方を知り、実行する

好きなことをする。
友人と話す。
旅行をする。
などなど、人に寄って様々です。
自分にとっての心理的疲労回復方法を見つけましょう。

心理的疲労をためないようにする

自分にとって、ストレスとなる状況を把握し、それを避けるように行動します。
よく「断れない」という性質の人がいます。
しかし、「断れない」ことによって、嫌なことを押し付けられ、ストレスになってしまうことも少なくありません。
そのような場合は、やはり「断る」という力を身に付ける必要があります。

ただ、当の本人たちは、「断る方が自分にとってストレス」だと思い込んでいることがほとんどです。
これらの場合は、第3者に相談し、協力を得た方が良いでしょう。

自分のとりたい行動をとるためのトレーニングを積む

例えば、「本を読む」という行動でいうと、

今までまったく本を読んだことが無い人が
「1日1冊本を読んでください」
と言われるのと、

本を毎日3冊読んでますよという人が
「1日1冊本を読んでください」
と言われるのでは、同じ「本を読む」という行動に対して必要な労力が異なります。

同じように、
今まで全く運動していなかった人が
「ハーフマラソンを走ってください」
と言われるのと、

いつもフルマラソン走ってますという人が
「ハーフマラソンを走ってください」
と言われるのでも、その行動に対して必要な労力が異なります。

当然、どちらの例でも後者の方の方が労力は少なく感じます。

『労力』とは『その行動に必要な心理的エネルギーと体力的エネルギーの合計』と考えてもらえたらと思います。

この労力を少なくできることが、その人の「素養」でもあります。

自分のすべきことに対して、感じる労力が大きいという人は、
まずは少しずつトレーニングしていくことを考えていきましょう。

まったく本を読んだことが無い人であれば、まずは「本を開く」から始めても良いのです。
自分にできることと、できないことを考え、
やりたいことに対して感じる労力を減らして取り組んでいきましょう!

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