「ついつい楽な方を選んでしまう」という思いの落とし穴

心理学

「あー、楽して稼ぎたい!」

と、思ったことは誰しもがあるのでは無いでしょうか。

ちょっと前までは、

「楽して稼げます!」

「スキル無しでも大丈夫!」

「誰でも稼げて、人生を好きに生きていくことができます!!」

などの謳い文句の情報商材がたくさんありましたね。

最近では、

「楽して稼げるなんてことはありません。」

と言われるようになってきました。

さすがに「楽して稼げる」なんてうまい話は無いだろう、と多くの人が理解するようになってきたのではないでしょうか。

いろんな人のカウンセリングをしていると、

「やっぱり楽な方を選んじゃうんですよね・・・」

と話してくださる方も多くいます。

そういう人たちが騙されてしまうのか、というと必ずしもそうとは限らないのですが、
騙されやすい人はこの「楽な方を選んでしまう」という認識が間違っていることがあります。

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「楽がしたい」は2種類ある

2種類の「楽がしたい」とは、
ポジティブな「楽がしたい」
ネガティブな「楽がしたい」
があります。

ポジティブな「楽がしたい」とは

・苦労したくない
・手間をかけたくない
・効率良くやりたい
・労力をかけたくない
・簡単に済ませたい

などがあります。

そして、人生の中で楽になっていくために、工夫したり、設備投資したりしますし、
そのために必要な学習や労働をしていきます。
つまり、ポジティブな「楽がしたい」はその人自身を成長させていきます。

そうして、生活を少しずつ豊かにしていくのが人生なのかもしれません。

ネガティブな「楽がしたい」とは

カウンセリングをしていて私が気づいたことがあります。

それは、「楽な方を選んでしまう」という言葉の認識が違っている人がいるということです。

違った認識の「楽がしたい」とは


・考えたくない
・傷つきたくない
・つらい思いをしたくない

という思いから出るネガティブな「楽がしたい」です。

この場合は、

「考えなくて良い方を選びたい」
「傷つかない方を選びたい」
「つらい思いをしない方を選びたい」

という思いから、「楽な方を選んでしまう」という行動になってしまう。

だからこそ、

「私に任せておけば大丈夫です」

「仲間がいるので大丈夫です」

「誰でもできるので、あなたでも大丈夫です」

などと、言われてしまうと、乗っていきたくなってしまいます。

「考えなくても、教えてもらう通りにすればいい」
「傷つかないで済みそうだ」
「つらい思いをしないでできそう」

そう感じてしまい、騙されてしまいます。

是非、自分自身に問いかけてみてください。
あなたの楽がしたいは、

・考えたくない
・傷つきたくない
・つらい思いをしたくない

からくる考えや思いではないでしょうか?

ネガティブな「楽がしたい」になっているときの対処法

この状態に陥っている人は、今まで様々なつらい思いをしていた可能性があります。
また、自己肯定感、自己信頼感、自己有用感など、
あらゆる自分に対する自信の元が失われている可能性があります。

いろんな不安もあり、「行動しなきゃ」という思いもあるかもしれません。
しかし、慌てて行動しないことがとにかく大事です。
動くことを急かされるような世の中ではありますが、間違った判断をしてしまう可能性もあり、
そうなってしまうと、結果的にもっとつらい思いをすることになると思います。

まずは、信頼できる人に話を聴いてもらうことが良いでしょう。
慌てて動かなくても良いです。

・傷つきたくない
・考えたくない
・つらい思いをしたくない

という思いが小さくなるまでは、しっかりと自分自身をみつめてもらえたらと思います。

自分を見つめる『セルフケア』とは

次に自分が行動するために、
これからの自分の人生を変えていくために必要なセルフケアをしていく必要があります。

1、自分が今できること
2、自分が今できないこと
3、これからの自分の人生について

この3つをしっかりと考えることです。
おそらく、ネガティブな「楽がしたい」という状態の場合、
この3つをすることすらも苦痛かもしれません。
言い換えると、この3つができるようになるまでは、今の自分の不安などを整理していく必要があります。
とにかく休んで、誰かに話を聴いてもらうということが重要です。

セルフケアが難しく感じる場合は、とにかく「孤独を避ける」ということを考えてみてください。

とは言え、ネガティブな「楽がしたい」という状態に陥る人のほとんどの方が、「孤独を避ける」が難しいという経緯があることも事実です。
本当に追い詰められて、周囲の人に対して不信感を持ってしまい、安心して話すことができると思えない状態になってしまっていることもほとんどです。

私のところに相談に来られる方も、本当に追い詰めらえて、どうしたら良いのかわからないという不安の中で、
勇気を振り絞って相談に来てくださっています。

今の世の中、様々な相談先があります。
その中から、できるだけ自分が傷つくことが無さそうなところからアプローチしていってみると良いと思います。

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