【是非やってみて!】ライフラインであなたの人生の幸福度がわかります!

心理学

『ライフライン』という言葉がありますが、一般的には『電気・ガス・水道・物流・インターネット環境』など、
現代社会において生活しておくために必要なインフラを意味すると思います。

今回お話しするライフラインは生活のそれではなく、心理的な人生の質(QOL)に関するお話しになります。

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1.良い人生とは

心理に興味がある方のほとんどが「なんのために生きているのか?」「幸福な人生とは何か?」ということを考えたことがあると思います。

私自身で考えたことや聞いたことがあることなど、様々な答えがありました。
・歴史に名を残すようなことをすること
・社会の役に立つこと
・自分にしかできないことを成し遂げること
・オリンピックで金メダルを取ること
・なりたい職業になること
・家族を持つこと
・豊かな老後を送ること

などなど、どれも「そういう考えもあるよね」と思えるような答えだと思います。
とはいえ、そう考えていたとしても「自分の人生はこれで良いはず!」と思いながら生活できているかというと、そうでない方がいろんなことで悩んだりするのだと思います。

そんなときに役に立つ一つの考え方が、これからお話しする『ライフライン』です。

2.良い人生は良いライフラインである

『ライフライン』とは『人生曲線』とも言われたりしますが、今回の解釈としては『人生の感情線』という言葉の方がイメージしやすいかもしれません。

まずは、何か紙を用意して、下記のように線を引いてみてください。

縦軸を感情、横軸を年齢(時間)として考えます。
中央の横線を感情の0値として、
・小学生のときは毎日楽しかったな~(感情がプラス)
・中学生のときはあまり楽しくなかったな~(感情のプラスが小さい)
・高校生のときは毎日しんどかった気がする・・・(感情がどちらかというとマイナス)
などと、思い出しながら線を引いていきます。

例えばあるサラリーマンAさんのライフラインを見てみましょう。

感情の切り替わりがあるような年齢(時期)をいくつかピックアップして、線を繋げていきます。
Aさん場合は
・【0歳】生まれたときはプラスだったんじゃないかな?
・【12歳】小学生までは特に嫌だなと思うこともなく、楽しかったと思う
・【15歳】中学生のときに少しずつ人間関係とかの悩みもあったし、高校受験のときは結構しんどかった記憶がある
・【16歳】高校に受かって最初は受験からの解放もあって楽しかった
・高校生活の時間が進むにつれて、精神的に不安定になってきていた
・【19歳】浪人していたときが感情のマイナスはピークで、大学に行きたいけど、合格できる気がしていなかった
・なんとか大学には入れたけれど、希望の大学ではなかったのでそんなに感情的にはプラスになれなかった
・【20歳】始めたバイトが楽しくなってきて、大学生活が充実し始めた
・【22歳】バイトは楽しかったけど、それ以外の生活は充実感もなく、そのまま就職することに
・【23歳】就職直後は社会人という責任感や、働くということのプレッシャーでつらかった
・【25歳】あまり仕事に向いていると思えず、とにかくつらい毎日だった
・【27歳】少しずつ仕事に慣れてきていたのか、気づいたら時間も経っていて、つらさも減っていた
・【28歳】生活に余裕ができ、新しい趣味を始めた
・【現在】趣味が自分にあっていたのか、今は仕事と休日のメリハリが作れていて、充実感は感じられている

こんな感じで「今振り返って思い起こせる感情」で線の高低を引いていきます。

3.ライフラインを使った幸福の考え方

さて、今回はこの『ライフライン』を使って、「幸福な人生とは?」というテーマについて考えてみたいと思います。

●現在値から考える

ひとつは現在値を元に考える方法です。
Aさんの場合は最終的には現在値として感情はプラスであり、「今幸せ」と感じられる状態です。
そして、「今幸せ」と感じることができる人は、過去も思い返したときに『感情のマイナス』は大きく感じにくくなりますし、どちらかというと楽しい思い出の方が思い出しやすいので、振り返ってもプラスになりやすいです。

逆に、現在値がマイナスだったりすると、思い返しても『後悔』の方が多くなってしまいがちで、不幸が目立つようになってしまいます。

つまり、「結果良ければすべて良し」という考え方であり、例としては「将来のために」「後で困らないようにするために」という考え方などにも当てはまります。
「豊かな老後を目指して生きる」派の方は、この捉え方で良いと思います。

●統合的に見た感情値で考える

人生をトータルで見る考え方です。
たとえばAさんの場合、現在の感情を見ると次のようになります。

プラスの感情-マイナスの感情とは
『ピンク色の面積』 – 『青色の面積』
という考え方になり、この結果の数値が大きい方がより幸福な人生となります。

『面積』というと横軸の長さが重要になります。
お気づきの方もいらっしゃると思いますが、横軸の間隔は『等倍』になっていません。
現在から振り返るときに、小学生の長さと中学生+高校生の長さは同じ6年でも実感値として等しいと感じない人も多いと思います。
横軸はあなたの感覚で良いです。
辛い高校生生活が長いと感じていたのであれば、その3年間の間隔は長めにとっても良いですし、
逆にほとんど思い出せないくらい一瞬であれば、もっと短くしても良いと思います。
あなたが自分の人生を振り返って、どう感じるのかがとても大事なのでよく実感しながら書いてみてください。

同じ自分の人生でも、書き出すタイミングによって形は変わるものです。

アスリートなど、とても高い目標を設定している人などは、この考え方がしっくりくるかもしれません。

●プラスの感情の多さで考える

これは『終わり良ければすべて良し』が感覚的に納得できない人に合う考え方になります。
例えば、豊かな老後のために、今現在の欲求を全て我慢した人生を送っている人を想像してみましょう
・小学生のときは将来有利になるからと塾に通い、遊びを我慢しながら中学受験
・中学生のときは、その中でも成績上位を維持するために遊びを我慢し、勉強に励み
・高校生のときは良い大学に入るために遊びを我慢し、勉強に励み
・大学生のときは就職を見据えて、就職に役立つ活動に時間を注ぎ
・就職においては、自分のやりたいことよりも、できるだけ良い給与、安定しそうな職場を選び
・就職後は滞りなく仕事を続けられるように、会社の期待に応え続ける
結果、
「定年退職するときにはそれなりの資産と環境を得ることができ、おそらく死ぬまで不安になることはないだろう」
そんな人生ですが、この人生に「魅力を感じない」と思う方もいらっしゃると思います。

ライフラインで表現すると

という形になります。

もしかしたら、本当にこの通りになったとすると定年退職後はずっと幸福でいられて、「良い人生だった」と思えるかもしれません。
しかし、『死ぬ瞬間の5つの後悔』(ブロニー・ウェア)という書籍からは、上記のような人生では死ぬ瞬間に後悔する可能性が高いとも考えられます。

死が近づいたときに、『後悔』が強く残ってしまうと、そのときのライフラインはマイナスになってしまいます。
そして、生きている限りマイナスが続いてしまう可能性もあります。
これは「現在値」で考えたときにも不幸な人生となってしまいますし、統合的に考えたときに実感値としても不幸な人生になってしまう可能性があります。

死ぬ瞬間の5つの後悔とは、
・自分に正直な人生を生きればよかった
・働きすぎなければよかった
・思い切って自分の気持ちを伝えればよかった
・友人と連絡を取り続けていればよかった
・幸せをあきらめなければよかった

これらは、緩和ケアの介護を長年務めていた方が、様々な人々を看取ったときに多かった後悔として紹介されていました。
本を読んでみると、まだそのような状況や年齢になっていない人でも想像しやすい描写もあり、本当に考えさせられました。
是非下記の書籍を読んでみてもらえたらと思います。

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死ぬ瞬間の5つの後悔 [ ブロニー・ウェア ]
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では、どう考えていくか?というと

小さくても良いので、できるだけ多くの時間をプラスの感情で過ごせること

を大事にするという考え方です。

将来のプラスには繋がると思えても、今のマイナスになる選択は避ける
という人生になっていくかと思います。
そして、将来のマイナスに繋がる選択も避けることが大事です。

4.幸福な人生のために最も大事なこと

最も大事なことで、どんな人にも共通することがあります。
それは、「これからのライフラインは今から作っていく」ということです。

先ほどまでのライフラインの『0』のところを『現在』として考えるのです。

ライフラインを書いてみて振り返ってみたときに、様々な思い出や後悔などもあると思います。
しかし、あなたのこれからの人生においては今がスタート地点です。
これからどのようなライフラインを引いていきたいかをしっかりと考えてみてはいかがでしょうか。

カウンセリングにおいては、中には「幸せになることをあきらめている」という人も存在します。
その場合は「できるだけマイナスにならない」ということから考えてみるのも良いと思います。

5.幸福な人生のための良い選択とは

今のマイナスも将来のマイナスも避ける選択をし続けるということはとても難しいかもしれません。

しかし、心理学やカウンセリングによって自己理解を深め、コーチングを受けることによって、
そのような人生を得ることは可能です。

今の世の中、この考え方はとても重要な気がします。
なぜなら、将来のプラスに繋がると思える選択が日々すごい勢いで変化し続けているため、多くの人が人生の選択に不安を感じ続けていると思います。

少しの選択ミスが、将来の悲惨な結果に繋がってしまう。
そう考えてしまうと、行動しにくくなることもあると思います。

しかし、行動しないことには将来のマイナスになることも少なくありません。

是非、少しずつでも今のプラスを考えつつ、将来のちょっとプラスを考えてみてください。

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