プロカウンセラーが教える「カウンセラーの選び方」

カウンセリング

ストレス社会と言われている今の世の中、日本でも徐々に「カウンセリング」の必要性が注目されてきています。

個人的にはうれしい限りですが、その一方で信頼できる資格を保有しているカウンセラーがほとんど存在せず、
信頼できるのはわかりやすい実績のあるカウンセラーしかいない状態かと思います。
もちろん、そのようなカウンセラーのカウンセリングを受けることは困難です。

私も多くのクライエントのカウンセリングをしてきましたが、
カウンセリングに受けに来てくださっているクライエントですらカウンセリングに対して警戒している人も少なくありません。

私自身も同じように感じると思っています。

今は「公認心理師」という国家資格もできていますが、
できたばかりの資格であるがゆえに、資格を持っていても経験が伴っていない可能性もあります。
カウンセリングの本質は「実績」が必要だと思います。

そして何より、カウンセラーとクライエントの相性もとても大事です。

一発で最適なカウンセラーに出会うことは難しいかもしれません。

私もカウンセラー仲間や、クライエントの話を聴いていて、
「こういうカウンセラーが良いのかな?」
と考えることもあります。

良いカウンセラーとは、本当に様々なタイプがあり、それぞれに合うクライエントもいます。

カウンセラーの選び方についても、どのような状況で、どのような悩みがあり、どうなりたいか?で考えると本当に様々な選び方がありますので、
「カウンセリングを受けてみたい」と思っても、実際に受けるまでは難しいこともあるでしょう。

今回は、「カウンセラーの選び方」についてお話ししますが、ある程度状況を設定してお話ししたいと思います。

前回の記事とも少し関係がありますが、

・考えたくない
・傷つきたくない
・つらい思いをしたくない
・それでもこのままでは良くないとは思っている
・信頼して話ができる人が周りにいない

このような方々にとって助けになる可能性が高いカウンセラーの特徴をお伝えしたいと思います。

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必要以上に継続を促さない

カウンセラー仲間の失敗談としてよく聞くのが、
「クライエントとの関係性を失うのが怖くて、継続を促し過ぎてしまった」
という失敗談があります。
この関わり方をしてしまうカウンセラーは経験値が少ない可能性もあります。
もちろん「経験値が少ない = 良くないカウンセラー」というわけではないのですが、
今回設定している状態の方にはカウンセリングに対して悪いイメージを持ってしまう可能性があります。

なので、継続について自分の判断をしっかりと考慮してくれるカウンセラーを見つけてもらえたらと思います。

初回からアドバイスをしてこない

クライエントとしては切羽詰まっているので、最初からアドバイスを求めたいと思います。
しかし、本当にその人のためになるのかどうかは、
その人の性質、これまでの成育歴、現状に至るまでの経緯、これからどうなっていきたいのか
など、様々な情報が必要です。
過去の事例を紹介することはできても、いきなりその人に対してのアドバイスはできません。

カウンセリングの基本は『傾聴』です。
経験値の高いカウンセラーほど、それは身に染みてわかっています。
逆に経験値が少なく、「相手を助けてあげたい」という思いが強いカウンセラーほど、一生懸命アドバイスしてくれます。
カウンセラー自身が悪い人というわけではないのですが、今回設定しているような人にとってはカウンセリング自体がつらくなってしまう可能性もありますので、気にしておくと良いかと思います。

会話のペースが自分に合うと感じる

プロのカウンセラーは、相手が話しやすくなるように、相槌のタイミングや口調などを合わせてきます。
ゆっくりな口調のクライエントにはゆっくり話し、
早口のクライエントには、同じようなペースで話します。
また、沈黙があったとしても、その沈黙が気にならないような配慮もしてくれます。
配慮されていることは感じていても、沈黙が苦手だという人もいらっしゃるとは思いますが、カウンセラーが安心できる空気を作ってくれます。
これは電話やオンラインのカウンセリングでも同様です。

カウンセリング全体を通して、「あまり発話できなかったな」と感じるのであれば、話しにくいカウンセラーだった可能性もあります。
無理して一人のカウンセラーにこだわらず、違うカウンセラーのカウンセリングも受けてみると良いと思います。

最後に

私の個人的な思いでしかありませんが、
「合わないカウンセラー」はいても「悪いカウンセラー」はほとんどいないと思っています。
「悪いカウンセラー」は未熟なカウンセラーという意味ではなく、弱っている人につけ込んで搾取しようとするようなカウンセラーです。

ただ、合わないカウンセラーとのカウンセリングは、人によっては「怖い」「きつい」と感じたりすることもあります。
でも、「カウンセリングを受けたけど無駄だった」とは思って欲しくないというのが、私の思いでもあります。
きっとあなたに合うカウンセラーは存在します。
そして、そのカウンセラーと出会えたとき、きっとあなたは変わることができます。

本当にいろんなカウンセラーが存在します。
また、カウンセリングの技術を学習していなくても、カウンセラーよりもカウンセリング上手な人もたくさんいると思います。

相談する相手としては、
1、信頼できる人
2、尊敬できる人
3、カウンセラー
という順序で考えてもらえたらと思います。
信頼できる人がおらず、尊敬できる人に話せそうにないときは、カウンセラーを選択しても良いと思います。

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