カウンセリングって何?保険適用できるって本当?

カウンセリング

カウンセリングに対するイメージは人によって異なるのが現状です。

また、カウンセラーの質も様々ではあります。

世の中には他人の進路を断定して、それを実行させるようなカウンセラーもいるようです。

今回は「カウンセラーっていろいろいるから、当たるまで頑張って探してみてね」という話ではなく、
どういう利用方法がカウンセリングとして適切であり、
そのためにはどのようなカウンセラーと出会える方が良いのか、というお話しをします。

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カウンセリングを利用するタイミングとは?

答え:いつでも良い

私が企業にカウンセラーとして訪問したときなど、
・新入社員
・育児休暇復帰職員
・職場異動職員
を対象としてカウンセリングを実施したこともあります。

カウンセリングを受けに来る人も
「いや、特に悩みとか無いんですけど、受けろと言われて来たので、何を話したらいいのかわからないんですが・・・」
という人もいました。

でも、それで良いのです。
そこで、
「悩みが無いのでしたら、何かあったら来てくださいね~」
となるカウンセラーは不要だと思います。

カウンセラーとは、言ってみれば伴走者です。
悩みが無い状態のクライエントのことを知っている方が、
悩みがある状態のクライエントについての理解も深まります。

中には
「ただ、話を聴いて、受容してあげたら良い」
と言う意識のカウンセラーもいますし、
私も最初にカウンセリングを学んだときは、そういう認識でした。

たしかに、それだけでも役には立てると思います。
ただ、それだけでは勿体無い、というのが今の私の考えです。

フィジカルとメンタルを並べて考えるとわかり易いと思います。

フィジカルでは、怪我をしたとき、
多くの場合、整形外科や外科に行くと思います。
そこで診断し、治療もすると思います。

同じようにフィジカルの面では、スポーツをしている人は身体のメンテナンスのために整体や整骨院にいくこともあると思います。
また、治療のために整体や整骨院にいくケースもあると思います。

メンタルでは、うつ病や統合失調症などの明らかな病気のときは、
精神科医、心療内科に行った方が良いでしょう。
そこで、診断や治療をします。

同じように、メンタルの面では、心のメンテナンスや癒し(治療とは分けて考えたい)のためにカウンセリングを利用するのが良いと思います。

理想で言えば、定期的にメンテナンスをする利用が良いと思います。

一番お勧めなのが、大事な時期の前後での利用です。
フィジカルで言えば大事な大会の前などはメンテナンスのために利用することもありますし、
激しく酷使した大会の後も、回復を早めるために整骨院に行った方が良いとも思います。
そして、身体のメンテナンスに無頓着な人は、整骨院などは利用することは無いでしょう。

メンタルでは、心理的に影響のあるライフイベントの前後や、心理的につらいことが続いている時期などに利用するのが良いです。
オーバーワークにならないための助言などができるカウンセラーもいます。
しかし、フィジカルと同じく、自分の心理状態に無頓着な人は、カウンセリングを利用することは無いと思います。

カウンセリングは保険適用されるの?

答え:特定の条件下での治療時のみ適用される

残念ながら、歯医者や整骨院と違ってメンテナンスのために利用するにはカウンセリング料金はまだまだ割高です。
カウンセラーとしてはその価値はあると思えているのですが、
そうでない人には、なかなかそう感じることが無かったり、
価値を感じていても実際問題利用が難しいということもあります。

整骨院のように保険が適用されれば、利用しやすくなるのに・・・と思われる方もいらっしゃると思います。
実際、答えでお伝えしましたように、カウンセリングにも保険が適用されることもあります。
それは精神科医の診断の元の治療のためのカウンセリングに限定されています。
メンテナンスのためのカウンセリングに適用されるのは、まだ先の話になりそうです。

現状私のところに相談に来るクライエントも

「精神科、心療内科は予約が2カ月待ちだったんです。そんなに待てなくて相談に来ました。」

という人が本当に多いです。

できれば、より多くの人が安心してカウンセリングを受けられるような社会になっていけたらと思っております。
そのためには、私たち公認心理師がしっかりと国と社会に認められるような活動をすることが必須条件だと思い、
私自身も日々研鑽を続けております。

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