子ども成長に合わせた関わり方の極意『子育て四訓』

子育て

子育てに悩むクライエントのカウンセリングのテーマのひとつに
『過保護』『過干渉』があります。

モンスターペアレントや、切れやすい若者など、
様々な社会問題があると思います。

しかし、本人たちにとっては、本当に真剣にそういうふるまいをしていることがほとんどだと思います。
子どもを心配する、自分が嫌な思いをしているときにキレるという行動について、
「子どもができないから、やってあげないといけないでしょう」
「怒らせる方が悪いんだ」
などと、思っている人もいると思います。

このような性質の背景には、『過保護』『過干渉』という関わり方が潜んでいる可能性があります。

しかし、この過保護・過干渉は、自分ではなかなか気づくことができません。
周りと比べることが難しくもあり、その人の生活空間においては当たり前な感覚であることもあります。

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環境によって変わる『過保護』の感覚

私が運営している道場は、小学生の生徒が多くいます。
ほとんどの子が同じ校区の子どもなのですが、他の校区から通ってくれている子どももいます。

生徒の中に、東京から引っ越してきた(私の道場は福岡)ご家族の子どもが、私の道場に入門してきました。
その子は小学校1年生なのですが、ひとりで地下鉄に乗って道場に通っていました。

もしかしたら、東京という環境では当たり前にみんなやっていることかもしれませんが、
おそらく福岡在住の方からすると、小学校1年生に一人で地下鉄に乗せるのは危険だ!と考える方も少なくないと思います。

私はその子を見ていて、
「子どもたちもやらせたら思ったよりもいろんなことができる可能性はあるんだろうな」
と感じました。

もちろん、みんながみんなできるわけではないと思います。
自分の子どもが何ができるのか、何ができないのかをしっかりと観察していく必要があります。

そのためには、「させてみる」ということがとても重要になります。

ところが、心配が先に出てしまい、そのストレスに耐えられない親御様は「させてみる」ということが難しかったりもします。
自分のストレスと相談しながら、子どもにいろんなことを挑戦させることができると良いですね。
私の日ごろの相談の中では、そのストレスの対処の仕方や、子どもの観察の仕方などもあります。

子育ての秘訣『子育て四訓』とは

私の大事にしている言葉で『子育て四訓』というものがあります。
これは私の子供のかかりつけの小児科に貼ってあった言葉で、
それを見たときに「なるほど!」と衝撃を受けた記憶があります。

子育て四訓とは

赤子は肌を離すな
幼児は手を離すな
少年は目を離すな
青年は心を離すな

子育てに悩むクライエントのカウンセリングのテーマのひとつに
『過保護』『過干渉』があります。
この過保護・過干渉は、まさに子育て四訓を理解することで解決のヒントが得られます。

子育て四訓の言葉は、
「子どもの成長に合わせて少しずつ手を放していくのだが、決して心は離さないように」
とも受け取れます。

過保護・過干渉においては、
少年になっても、青年になっても手を離せない関わり方だったりもします。
手を離せない、つまり先回りしていろいろやってあげてしまう。
結果、自立する力が養われず、失敗体験もできないことでストレス耐性も身に付かなくなってしまう可能性もあります。
子どもを心配し過ぎるあまり、ついついいろいろしてしまう親御様は、是非子育て四訓を意識してもらえたらと思います。

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