【注意】下記は、私の受験時の考え方によるものであり、完全な解答ではないので、参考程度にしてもらえるとありがたいです。
解き方は、『知識(知ってるか知らないか)』『思考(基本的な考え方による判断)』『国語(文章からの判断)』の3種類で分けてみました。
問18 心身症に関連した概念について、正しいものを1つ選べ。
① 慢性疼痛患者には、抗うつ剤は無効である。
② 進学や結婚は、気管支喘息の増悪に関与しない。
③ タイプA型行動パターンは、消化性潰瘍のリスク要因である。
④ 本態性高血圧症が心理的ストレスで悪化している場合は、心身症と考える。
⑤ アレキシサイミア<失感情症>とは、以前楽しめていた活動に対して楽しめない状態を意味する。
解き方:思考(知識)
① 慢性疼痛患者には、抗うつ剤は無効である。
→疼痛は過去問から学習していたので、それが慢性である患者を想像したときに、「うつ症状も出そう」と考えたので×。
過去問:第2回 問31
② 進学や結婚は、気管支喘息の増悪に関与しない。
→私自身が気管支喘息持ちであり、ストレスが増悪に関与しているという感覚があり、進学や結婚は社会的再適応評価尺度ではストレスになるという定義なので、×。社会的再適応評価尺度は、普段の業務や心理学講座で学習してありました。
③ タイプA型行動パターンは、消化性潰瘍のリスク要因である。
→タイプA型行動パターンは、せっかち、怒りっぽい、競争心が強い、積極的などの行動パターンで、これがリスク要因になる疾患虚血性心疾患なので×。
過去問:第1回追試 問130
④ 本態性高血圧症が心理的ストレスで悪化している場合は、心身症と考える。
→「心理的ストレスで悪化している」とのことなので、保留。
過去問:第1回 問129
⑤ アレキシサイミア<失感情症>とは、以前楽しめていた活動に対して楽しめない状態を意味する。
→うつ症状の説明であり、アレキシサイミヤは自分の感情を上手く表現できないなどの症状(状態)のことなので、×。
過去問:第2回 問47
他が×ということもあり、残った④が解答。
解答:④
【復習】
ブループリントにばっちり文言が書いてある問題でした。
ブループリント
大項目:16 健康・医療に関する心理学
中項目:ストレスと心身の疾病との関係
小項目:心身症(タイプA型行動パターン、アレキシサイミア<失感情症>を含む。)
反省としては、タイプ〇型行動パターンの特性までは学習していたのですが、病気のリスクまでは学習していなかったという学習不足でした。
また、心身症の理解がちょっとずれていたようでもあります。
タイプA型行動パターン(パーソナリティ)
特徴:高い野心、競争心、性急さ、攻撃的、敵対的行動、時間切迫感
疾患リスク:虚血性心疾患
タイプB型行動パターン(パーソナリティ)
特徴:マイペースで非攻撃的
疾患リスク:消化性潰瘍や過敏性腸症候群
タイプCパーソナリティ
特徴:自己犠牲的、自己主張が少ない、否定的な感情を表現しない
疾患リスク:がん発症(タイプCのCはCancerの頭文字)
タイプDパーソナリティ
特徴:悲観的で常日頃から不安(ネガティブ感情)を持つ。対人関係において緊張しやすく、引っ込み思案で、感情を表出しない
疾患リスク:心疾患
『パーソナリティ』と『行動パターン』と表記がありますが、おそらく同一のものと解釈しても良さそう。
上記より③は×。
④については、第1回問129の回答にある
「発症や経過に心理社会的要因が関与する身体疾患のことである。」
と記載があり、経過についても心理社会的要因の関与が考えられると心身症と診断される、と考えると回答は④になる。
<<参考>>
誠信 心理学辞典
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公認心理師 完全合格問題集 2020年版
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