【第3回公認心理師試験】問24 自己調整学習【過去問】

第3回公認心理師試験

【注意】下記は、私の受験時の考え方によるものであり、完全な解答ではないので、参考程度にしてもらえるとありがたいです。

解き方は、『知識(知ってるか知らないか)』『思考(基本的な考え方による判断)』『国語(文章からの判断)』の3種類で分けてみました。

問題

問24 学習者が自分の目標を決め、その目標を達成するために自らの計画を立て、実行段階で思考、感情及び行為をコントロールし、実行後に振り返り、自らの学習行動を評価するプロセスとして、正しいものを1つ選べ。 

 ① 観察学習
 ② 自己調整学習
 ③ 認知的徒弟性
 ④ 古典的条件づけ
 ⑤ 有意味受容学習

解くときの考え方

解き方:国語

ほとんど知らない言葉でした。ただ、問題文がかなり詳しく書いてあったので、それっぽい解答を選ぶことはできました。

 ① 観察学習

→問題文に「観察」をしている要素が無かったので×。

 ② 自己調整学習

→計画→実行→評価のプロセスは「調整」と考えられるので、保留。

 ③ 認知的徒弟性

→『徒弟性』という言葉にあたる要素が無かったので×。

 ④ 古典的条件づけ

→古典的条件づけはオペラント条件付けのことであり、合致しないので×。

 ⑤ 有意味受容学習

→意味のあるものとして受容する学習、という要素が無かったので×。

解答:②

復習

ブループリントの分野が跨っているように感じました。

[大項目]

8,学習及び言語

18,教育に関する心理学

誠信 心理学辞典

・観察学習(モデリング)

他者の行動を観察することで学習すること。

・認知的徒弟性

学校教育において、状況に埋め込まれた学習を実現するための方略を構造化した概念。

具体的には、モデリング、コーチング、スキャフォールディング、明確化、リフレクション、探究の6点が示されている。

・スキャフォールディング

子どもの活動に対し、足場をかけるように支援することを示す。(スキャフォールドの語源は建設現場の『足場』)

・有意味受容学習

一斉指導において、前もって知識の構造と結びつけるような情報を提示すれば、後続の情報は意味のあるものとして受容されるという考えに基づく学習指導法。

この文章だけではいまいちイメージがわかなかったので、いろいろ調べて自分のなりの解釈をしてみました。

実は、『有意味学習』と『受容学習』があり、『受容学習』というのが、「先生(教師)が複数の生徒に一斉に教える」という、いわゆる一斉授業の学習のことのようです。

上記の文面で言うと、「一斉指導において、」の部分が受容学習を示し、後続する部分が『有意味学習』を指すようです。

有意味学習は、簡単に言うと「既存の知識と結びつけて理解する学習」のようです。

対義語で『機械的学習』があるようで、こちらは丸暗記の学習のようです。

例えば、三角形の面積を覚えるときに、

公式「底辺×高さ÷2」をそのまま覚えるのが機械的学習。

四角形の面積の公式「底辺×高さ」を既存の知識とし、

「四角形の対角線を引いて面積を半分にしたのが三角形の面積で、だから底辺×高さ÷2になる」と覚えるのが有意味学習。

学校教育は有意味学習の連続になっていることが理想的なのかな、と感じました。

こうしてみると「受容」という言葉の解釈は違ったので、危ないところだったという印象ですね。

<<参考>>

『誠信 心理学辞典』

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