【第3回公認心理師試験】【事例】問148 労働災害【過去問】

第3回公認心理師試験

【注意】下記は、私の受験時の考え方によるものであり、完全な解答ではないので、参考程度にしてもらえるとありがたいです。

解き方は、『知識(知ってるか知らないか)』『思考(基本的な考え方による判断)』『国語(文章からの判断)』の3種類で分けてみました。

問題

問148

A社は、新規に参入した建設業である。最近、高所作業中に作業器具を落下させる事例が立て続けに発生し、地上で作業する従業員が負傷する事故が相次いだ。そのため、事故防止のための委員会を立ち上げることになり、公認心理師が委員として選ばれた。委員会では、行政が推奨する落下物による事故防止マニュアルが用いられている。

事故防止の仕組みや制度の提案として、不適切なものを1つ選べ。 

 ① マニュアルの見直し
 ② 規則違反や不安全行動を放置しない風土づくり
 ③ 過失を起こした者の責任を明らかにする仕組みづくり
 ④ 過去のエラーやニアミスを集積し、分析する部門の設置
 ⑤ 従業員にエラーやニアミスを率直に報告させるための研修

解くときの考え方

解き方:思考

ヒューマンエラーをどれだけ減らせるか、という考え方での対応方法を考えました。

キーワード
「高所作業中に作業器具を落下させる事例が立て続けに発生」

 ① マニュアルの見直し
→「行政が推奨する落下物による事故防止マニュアル」とのことなので、この職場に合ったものであるかの見直しは必要。〇。

 ② 規則違反や不安全行動を放置しない風土づくり
→事故防止なので、「不安全行動を放置しない」は必要。〇。

 ③ 過失を起こした者の責任を明らかにする仕組みづくり
→事故防止が目的であり、責任の所在を明らかにすることが目的ではないので、×。

 ④ 過去のエラーやニアミスを集積し、分析する部門の設置
→過去のエラーから、発生しやすいエラーを分析し、マニュアルなどで予防することは適切。〇。

 ⑤ 従業員にエラーやニアミスを率直に報告させるための研修
→④と同様、過去のエラーの蓄積と分析により、発生するエラーの対策、予防がなされるので適切。〇。

「責任感で気を付けさせよう」などと考えると間違えると思います。
公認心理師の考え方なのかわかりませんが、
人間は基本的にミスをおかすものなので、如何にして仕組みで予防できるのかを考えることが安全対策として必要です。

関連過去問
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解答:③

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