【第3回公認心理師試験】【事例】問141 非行・犯罪に関する理論【過去問】

第3回公認心理師試験

【注意】下記は、私の受験時の考え方によるものであり、完全な解答ではないので、参考程度にしてもらえるとありがたいです。

解き方は、『知識(知ってるか知らないか)』『思考(基本的な考え方による判断)』『国語(文章からの判断)』の3種類で分けてみました。

問題

問141

16歳の男子A、高校1年生。Aは、友達と一緒に原動機付自転車の無免許運転をしていたところを逮捕され、これを契機に、教師に勧められ、スクールカウンセラーBのもとを訪れた。Aには非行前歴はなく、無免許運転についてしきりに「友達に誘われたからやった」「みんなやっている」「誰にも迷惑をかけていない」などと言い訳をした。Bは、Aの非行性は進んでいるものではなく、善悪の区別もついているが、口実を見つけることで非行への抵抗を弱くしていると理解した。

BがAの非行を理解するのに適合する非行理論として、最も適切なものを1つ選べ。 

 ① A.K.Cohenの非行下位文化理論
 ② D.Matzaの漂流理論
 ③ E.H.Sutherlandの分化的接触理論
 ④ T.Hirschiの社会的絆理論
 ⑤ T.Sellinの文化葛藤理論

解くときの考え方

解き方:知識

選択肢の言葉を知っていないと解けない問題だと思われます。

 ① A.K.Cohenの非行下位文化理論
→『下位文化理論』というものが、特定の集団の中で見ると、その集団らしい行動であるという理論。

この場合、非行をする集団の文化からみれば、無免許運転んするのは当たりの行動であるという考え方。「みんなやっている」という発言は、この理論に基づいていると考えられる。△

 ② D.Matzaの漂流理論
→非行に走るものは、善悪の区別はついており、その間を漂流している状態で、自分は悪ではないと自己肯定しようと振る舞う、という理論。〇。

 ③ E.H.Sutherlandの分化的接触理論
→それらのグループ (社会) で行われる犯罪行為や逸脱行動が、そこに属する個人に影響を与え、そのあり方を学習させてしまう、という考え方。×。

 ④ T.Hirschiの社会的絆理論
→社会との4つの絆(つながり)が、人が犯罪・非行をすること抑制しているとする理論。×。

 ⑤ T.Sellinの文化葛藤理論
→社会的価値、規範、風習、利害関係の間におこる葛藤が犯罪を生み出すという考え方。×

T.Hirschiの社会的絆理論だけは、
予想問題集200
で解いていたので知っていましたが、それ以外は漂流理論をどっかで聞いたことあったかな~ぐらいで解いていました。

私にとっては、ほとんど知らない言葉ばかりだったので、これを機に学習する必要があります。
公認心理師必携テキストに載ってないような言葉も多かったので、また改訂されるのかな?と思ったりしています。

解答:②

<<参考>>
『予想問題200』

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