【第3回公認心理師試験】【事例】問142 対応内容の優先順位について【過去問】

第3回公認心理師試験

【注意】下記は、私の受験時の考え方によるものであり、完全な解答ではないので、参考程度にしてもらえるとありがたいです。

解き方は、『知識(知ってるか知らないか)』『思考(基本的な考え方による判断)』『国語(文章からの判断)』の3種類で分けてみました。

問題

問142

55歳の男性A、会社員。Aの妻Bが、心理相談室を開設している公認心理師Cに相談した。Aは元来真面目な性格で、これまで常識的に行動していたが、2、3か月前から身だしなみに気を遣わなくなり、部下や同僚の持ち物を勝手に持ち去り、苦情を受けても素知らぬ顔をするなどの行動が目立つようになった。先日、Aはデパートで必要とは思われない商品を次々とポケットに入れ、支払いをせずに店を出て、窃盗の容疑により逮捕された。現在は在宅のまま取り調べを受けている。Bは、逮捕されたことを全く意に介していない様子のAについて、どのように理解し、対応したらよいかをCに尋ねた。

CのBへの対応として、最も優先度が高いものを1つ選べ。 

 ① Aの抑圧されていた衝動に対する理解を求める。
 ② Aの器質的疾患を疑い、医療機関の受診を勧める。
 ③ Aに内省的構えを持たせるため、カウンセリングを受けるよう勧める。
 ④ Aに再販リスクアセスメントを実施した後、対応s九悪を考えたいと提案する。
 ⑤ Aの会社や家庭におけるストレスを明らかにし、それを低減させるよう助言する。

解くときの考え方

解き方:思考

問題文中のキーワード
「Aは元来真面目な性格で、これまで常識的に行動していた」
にもかかわらず、現状は逮捕されるような素行を行い、全く意に介していないという状態にある。

 ① Aの抑圧されていた衝動に対する理解を求める。
→心理療法としては間違っていないかもしれませんが、最優先ではないかと思い、△。

 ② Aの器質的疾患を疑い、医療機関の受診を勧める。
→器質的疾患とは、身体の臓器などの疾患のことであり、この場合はAのあまりにも変わり過ぎた異常行動について脳の疾患について検査する必要性はあると考えました。〇。

 ③ Aに内省的構えを持たせるため、カウンセリングを受けるよう勧める。
→「Aは元来真面目な性格で、これまで常識的に行動していた」のに、「逮捕されたことを全く意に介していない様子のA」という状態より、内省的構えを持たせるためにカウンセリングということは効果的とは考えられない。×。

 ④ Aに再犯リスクアセスメントを実施した後、対応策を考えたいと提案する。
→対応としては必要だと思われますが、最優先ではないかと思い、△。

 ⑤ Aの会社や家庭におけるストレスを明らかにし、それを低減させるよう助言する。
→問題文においては、会社や家庭におけるストレスについては記載がないので、ここでは最優先ではないと判断。×。

過去問にもちょこちょこありましたが、「最優先」という言葉は反応が必要になります。

優先順位としては
1、医療的な問題
2、安全性の問題
3、心理的な問題

という感覚で解いています。

解答:②

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