【第3回公認心理師試験】【事例】問143 職場復帰支援【過去問】

第3回公認心理師試験

【注意】下記は、私の受験時の考え方によるものであり、完全な解答ではないので、参考程度にしてもらえるとありがたいです。

解き方は、『知識(知ってるか知らないか)』『思考(基本的な考え方による判断)』『国語(文章からの判断)』の3種類で分けてみました。

問題

問143

20代の男性A、会社員。Aは、300名の従業員が在籍する事業所に勤務している。Aは、うつ病の診断により、3か月前から休職している。現在は主治医との診察のほかに、勤務先の企業が契約している外部のメンタルヘルス相談機関において、公認心理師Bとのカウンセリングを継続している。抑うつ気分は軽快し、睡眠リズムや食欲等も改善している。直近3週間の生活リズムを記載した表によれば、平日は職場近くの図書館で新聞や仕事に関連する図書を読む日課を続けている。職場復帰に向けた意欲も高まっており、主治医は職場復帰に賛同している。

次にBが行うこととして、最も適切なものを1つ選べ。 

 ① 疾病手当金の制度や手続について、Aに説明する。
 ② Aの診断名と病状について、管理監督者に報告する。
 ③ 職場復帰の以降について管理監督者に伝えるよう、Aに提案する。
 ④ 職場復帰に関する意見書を作成し、Aを通して管理監督者に提出する。
 ⑤ Aの主治医と相談しながら職場復帰支援プランを作成し、産業医に提出する。

解くときの考え方

解き方:知識

職場復帰の手順について把握していると解けますが、選択肢から想像して解くこともできるかもしれません。

キーワード
・主治医は職場復帰に賛同している

過去問にも職場復帰についての問題はありました。

過去問
第1回 問77、問130

職場復帰支援の5つのステップ
第1ステップ:病気休業開始及び休業中のケア
第2ステップ:主治医による職場復帰可能の判断
第3ステップ:職場復帰の可否の判断及び職場復帰支援プランの作成
第4ステップ:最終的な職場復帰の決定
職場復帰
第5ステップ:職場復帰後のフォローアップ

<<参考>>
厚生労働省
職場復帰支援の手引き

「主治医は職場復帰に賛同している」
ということなので、次は第2ステップまで進められている、という認識でした。

 ① 疾病手当金の制度や手続について、Aに説明する。
→第1ステップ休職することによる経済的不安を緩和するために、休職するときに説明する。×。

 ② Aの診断名と病状について、管理監督者に報告する。
→休職するときに、休職事由の説明及び報告のためにする。×。

 ③ 職場復帰の意向について管理監督者に伝えるよう、Aに提案する。
→第3ステップは「本人の意志を確認する」ということもあるので、そこまで進んでいると考えると、第4ステップの準備として、〇と考えられる。

 ④ 職場復帰に関する意見書を作成し、Aを通して管理監督者に提出する。
→職場復帰の可否に関する意見書は公認心理師ではなく主治医が作成する。×。

 ⑤ Aの主治医と相談しながら職場復帰支援プランを作成し、産業医に提出する。
→職場復帰支援プランの作成には、産業医の助言も必要なので、「産業医に提出する」が誤り。×。

これ、私は解答を⑤としていたのですが、
「直近3週間の生活リズムを記載した表によれば、平日は職場近くの図書館で新聞や仕事に関連する図書を読む日課を続けている」が職場復帰支援プランの内容だったりすると、解答の通りだと思いますが、

解答:③

<<参考>>
『公認心理師 完全合格問題集 2021年版』

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