【注意】下記は、私の受験時の考え方によるものであり、完全な解答ではないので、参考程度にしてもらえるとありがたいです。
解き方は、『知識(知ってるか知らないか)』『思考(基本的な考え方による判断)』『国語(文章からの判断)』の3種類で分けてみました。
問題
問85 パーソナリティの理論について、正しいものを1つ選べ。
① 場理論では、環境とパーソナリティの二者関係をモデル化する。
② 期待-価値理論では、個人が生得的に有する期待、価値の観点からパーソナリティの個人差を考える。
③ 5因子理論では、5つの特性の上位に、行動抑制系、行動賦活系という2つの動機づけシステムを仮定する。
④ 認知-感情システム理論では、個人の中に認知的・感情的ユニットを仮定し、パーソナリティの構造をとらえる。
⑤ パーソナル・コンストラクト理論では、個人の中にコンストラクトと呼ばれる単一の認知的枠組みを仮定する。
解くときの考え方
解き方:知識
〇場理論
人間が他者と一緒にいる場面では、互いに影響を及ぼし合い、引き付け合ったり、反発し合ったりして心理学的『場』を形成するという考え。
〇期待ー価値理論
J.W.アトキンソンが提唱した理論。動機づけの理論。人のやる気は期待(できそうだと思える度合い)と価値(自分にとって有益だと思える度合い)に寄るという考え方。
〇5因子理論
ビッグ・ファイブ理論。外向性、調和性、誠実性、神経症的傾向、開放性の5つの特性によるパーソナリティの考え方。
〇認知-感情システム理論
ある状況に遭遇すると、状況的てがかりをもとに一連のプロセス次々と展開し、行動を決定するという考え方。
〇パーソナル・コンストラクト理論
自分や周囲の人の性格を認知するときにどのような性格表現用語を用い、それらの用語がどのような構造をなすかから性格をとらえようとする考え方。
① 場理論では、環境とパーソナリティの二者関係をモデル化する。
→環境と人の二者関係。×。
② 期待-価値理論では、個人が生得的に有する期待、価値の観点からパーソナリティの個人差を考える。
→パーソナリティ理論ではなく、人間の動機づけを説明する理論。
③ 5因子理論では、5つの特性の上位に、行動抑制系、行動賦活系という2つの動機づけシステムを仮定する。
→5つの特性の上位は無い。×。
④ 認知-感情システム理論では、個人の中に認知的・感情的ユニットを仮定し、パーソナリティの構造をとらえる。
→説明の通り。○。
⑤ パーソナル・コンストラクト理論では、個人の中にコンストラクトと呼ばれる単一の認知的枠組みを仮定する。
→単一ではなく、固有の認知構造を仮定する。×。
解答:④
<<参考>>
『公認心理師 現任者講習会テキスト [改訂版]』
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<<参考>>
『誠信 心理学辞典』
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