【第3回公認心理師試験】問37 L.S.Vygotskyの発達理論【過去問】

第3回公認心理師試験

【注意】下記は、私の受験時の考え方によるものであり、完全な解答ではないので、参考程度にしてもらえるとありがたいです。

解き方は、『知識(知ってるか知らないか)』『思考(基本的な考え方による判断)』『国語(文章からの判断)』の3種類で分けてみました。

問題

問37 L.S.Vygotskyの発達理論に含まれる概念として、不適切なものを1つ選べ。 

 ① 内言
 ② 自己中心性
 ③ 精神内機能
 ④ 高次精神機能
 ⑤ 発達の最接近領域

解くときの考え方

解き方:知識

ちょっと難しかった問題かもしれません。

私は発達は頑張りたいと思っていたので、ピアジェとヴィゴツキーについては学習がありました。

難しいと思ったのは、私が知るヴィゴツキーの知識は、内言、外言、発達の最接近領域くらいだったので、
ピアジェの発達理論を知っていなければ、誤答していたかもしれないからです。

発達においては、
エリク・エリクソンとピアジェを先に学習しており、ピアジェに関連してヴィゴツキーも学習していました。

 ① 内言
→内面化され、音声を伴わずに頭の中で展開される言葉。(思考)対して話し言葉を外言という。〇。

 ② 自己中心性
→ピアジェの理論。自己中心性とは、自分視点で物事を見たり考えたりする性質のこと。三つ山問題が有名。×。

 ③ 精神内機能
→内言のこと。ヴィゴツキーは言語の発達の方向性を示すときに、精神間(個人間)から精神内(個人内)へ向かうと示した。〇。

小さい子は最初は思ったことをそのまま外言にする(話していく)けど、次第に頭の中で思考するようになっていく。

 ④ 高次精神機能
→思考や学習のこと。ヴィゴツキーは内言、外言を通して高次精神機能を発達させていくと考えた。〇。

 ⑤ 発達の最接近領域
→子ども一人でできる水準と、大人など自分より有能な他者の支援を受けながらできる水準の差分。今はできないが、次に子どもがひとりでできるようになる発達領域のこと。〇。

このあたりは、実際に育児を経験されている方はイメージしやすくて覚えやすいかもしれませんね。

解答:②

<<参考>>
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