【注意】下記は、私の受験時の考え方によるものであり、完全な解答ではないので、参考程度にしてもらえるとありがたいです。
解き方は、『知識(知ってるか知らないか)』『思考(基本的な考え方による判断)』『国語(文章からの判断)』の3種類で分けてみました。
問題
問88 精神疾患の診断・統計マニュアル改訂第5版〈DSM-5〉について、正しいものを1つ選べ。
① 機能の全体的評価を含む多軸診断を採用している。
② 次元モデルに基づく横断的症状尺度が導入されている。
③ 強迫症/強迫性障害は、不安症群/不安障害群に分類される。
④ 生活機能を心身機能・身体構造、活動及び参加の3要素で捉えている。
⑤ 分離不安症/分離不安障害は、「通常、幼児期、小児期または青年期に初めて診断される障害」に分類される。
解くときの考え方
解き方:知識
それぞれの選択肢が並列の関係にないところが、難しく感じてしまうところです。
①、②、④がDSM-5の在り方についての文章で、
③、⑤がDSM-5の内容についての文章になります。
受験的な考え方で言うと、まずは①、②、④に絞って~と考えるところです。
が、そうとは限らないですし、まだ問題作りの傾向もわからないで、ちゃんと考えていきたいと思います。
内容について
③ 強迫症/強迫性障害は、不安症群/不安障害群に分類される。
→DSM-5を読み込んでいる人はまず消す選択肢でしょう。この二つは並列に記載されています。×。
⑤ 分離不安症/分離不安障害は、「通常、幼児期、小児期または青年期に初めて診断される障害」に分類される。
→記述のような分類はされていない。×。
在り方について
① 機能の全体的評価を含む多軸診断を採用している。
→DSM-5では多軸診断を廃止している。×。
<<参考>>
日本精神神経学会
書評
② 次元モデルに基づく横断的症状尺度が導入されている。
→説明の通り。〇。
④ 生活機能を心身機能・身体構造、活動及び参加の3要素で捉えている。
→DSM-5ではなくICF10の説明。×。
解答:②
②については、「横断的症状尺度」という文言は参考の書評にも見られました。
私にとっては「次元モデル」という言葉が標準で使用できていないので、解釈に戸惑いました。まだまだ心理学用語のリテラシーが足りないです。
20000円する『DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル』には記載あると思いますが、
私は『DSM-5 精神疾患の分類と診断の手引』の方を購入しました。
<<参考>>
『DSM-5 精神疾患の分類と診断の手引』
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