【第3回公認心理師試験】問16 [BP]14,心理状態の観察及び結果の分析【過去問】

第3回公認心理師試験

【注意】下記は、私の受験時の考え方によるものであり、完全な解答ではないので、参考程度にしてもらえるとありがたいです。

解き方は、『知識(知ってるか知らないか)』『思考(基本的な考え方による判断)』『国語(文章からの判断)』の3種類で分けてみました。

問16 精神分析理論の防衛機制に関する実験的研究の結果を基盤に発展した心理検査として、最も適切なものを1つ選べ。 

 ① SCT
 ② TAT
 ③ MMPI
 ④ P-Fスタディ
 ⑤ ロール・シャッハテスト

解答:④

解き方:知識

まず、選択肢の心理検査を知っているかどうかが問われています。

その上で、「精神分析理論の防衛機制に関する実験的研究の結果を基盤に発展した」ものかどうかの判断が必要なようで、『精神分析理論』『防衛機制』という言葉も知っている必要があります。

私は防衛機制は、以前学んでいた心理学講座である程度学習していたので、知識は元々ありました。

 ① SCT

→文書完成法のことなので、×。これは私は予想問題集200の学習で知りました。

 ② TAT

→主題統覚検査。絵を使用した投影法による性格検査なので×。

過去問:第1回 問115

 ③ MMPI

→ミネソタ多面的人格目録。550問ある問題で、臨床尺度は防衛機制に関連しなさそうだったので×。

過去問:第1回 問119

 ④ P-Fスタディ

→絵画欲求不満テスト。「アグレッションの方向(他責的・自責的・無責的)」と「アグレッションの型(障害優位型・自我防衛型・要求固執型)」を判定するものであり、自我防衛型というワードがあるので保留。

過去問:第1回 問17

 ⑤ ロール・シャッハテスト

→絵を見て、どう見えるのか?というテスト。私が学習に使用していた参考書等には防衛機制と関連するいう記述が見当たらず、これが正解になるという判断は難しかったです。

これは、手持ちの資料では結論を出すことができませんでした。

試験の学習としては、単純にP-Fスタディが「アグレッションの型(障害優位型・自我防衛型・要求固執型)」を判定している、というところから判断しても良いかもしれません。

P-Fスタディについては精神分析の理論やフロイトの欲求理論などと共に記述を見かけますが、

ロールシャッはテストについては、関連して記述されているものが見当たりません。(関係ないということを証明するのはかなり困難ですが)

これは専攻して学習した人でないと解けなかった問題かもしれません。

個人的にはこれらの心理検査を使いこなせる方が大事だと思ってしまいます。

「精神分析理論の防衛機制に関する実験的研究の結果を基盤に発展した」という言葉の捉え方により、

④、⑤から④が選択されるとのことです。

【復習】

ブループリント

大項目:14 心理状態の観察及び結果の分析

中項目:心理検査の種類、成り立ち、特徴、異議及び限界

小項目:質問紙法、投影法、描画法、作業検査法、神経心理学的検査

<<参考>>

防衛のアセスメント

この資料には、TAT、SCT、P-Fスタディにも測定する尺度がある、と記載があります。

ロールシャッハ法と精神分析

防衛機制についても様々記述があります。

これを知っていると、この問題は間違うかもしれませんね。

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