【注意】下記は、私の受験時の考え方によるものであり、完全な解答ではないので、参考程度にしてもらえるとありがたいです。
解き方は、『知識(知ってるか知らないか)』『思考(基本的な考え方による判断)』『国語(文章からの判断)』の3種類で分けてみました。
問題
問109 公認心理師の対応として、不適切なものを1つ選べ。
① 親友に頼まれて、その妹の心理療法を開始した。
② カウンセリング中のクライエントに自傷他害のおそれが出現したため、家族に伝えた。
③ 治験審査委員会が承認した第Ⅲ相試験で心理検査を担当し、製薬会社から報酬を得た。
④ カウンセリング終結前に転勤が決まり、クライエントへの配慮をしながら、別の担当者を紹介した。
⑤ 1年前から家庭内暴力〈DV〉を受けているクライエントの裁判に出廷し、クライエントの同意を得た相談内容を開示した。
解くときの考え方
解き方:思考
多重関係、秘密保持義務と例外、自傷他害のおそれがあるケース
は過去問にもあります。
過去問
第1回:問47、問107
第1回追試:問2、問78、問126
第2回:問126
① 親友に頼まれて、その妹の心理療法を開始した。
→多重関係に当たるので、×。
② カウンセリング中のクライエントに自傷他害のおそれが出現したため、家族に伝えた。
→具体的に想像しにくいシチュエーションかもしれませんが、自傷他害のおそれがある場合は一人で対応するのは危険なので、連絡は必要。連絡先として家族であることも問題は無い。〇
③ 治験審査委員会が承認した第Ⅲ相試験で心理検査を担当し、製薬会社から報酬を得た。
→「報酬を得た」ってなぜだか悪い印象ありますね。ただ、公認心理師の業務の範囲内なので問題無いと判断。〇
④ カウンセリング終結前に転勤が決まり、クライエントへの配慮をしながら、別の担当者を紹介した。
→正しい対応。〇
⑤ 1年前から家庭内暴力〈DV〉を受けているクライエントの裁判に出廷し、クライエントの同意を得た相談内容を開示した。
→クライエントの同意を得ているので、〇
過去問をしっかりやっていれば解けた問題だと思われます。
復習
第Ⅰ相試験
参加の意志をもつ健康な成人に対して行う治験。
第Ⅱ相試験
同意を得た、少数の患者に対して行う治験。
第Ⅲ相試験
医療現場における実際の使用を想定して行なう治験。
解答:①
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