【第3回公認心理師試験】【事例】問139 高齢者に対する虐待【過去問】

第3回公認心理師試験

【注意】下記は、私の受験時の考え方によるものであり、完全な解答ではないので、参考程度にしてもらえるとありがたいです。

解き方は、『知識(知ってるか知らないか)』『思考(基本的な考え方による判断)』『国語(文章からの判断)』の3種類で分けてみました。

問題

問139

87歳の女性A。Aは、軽度のAlzheimer型認知症であり、日常生活において全面的に介助が必要である。特別養護老人ホームのショートステイ利用中に、介護士Bから虐待を受けているとの通報が、同僚から上司に寄せられた。施設の担当者がAに確認したところ、Bに太ももを平手で叩かれながら乱暴にオムツを替えられ、荒々しい言葉をかけられたとのことであった。Aは、夫と死別後、息子夫婦と同居したが、家族とは別の小屋のような建物で一人離れて生活させられていた。食事は、家族が気が向いたときに残り物を食べさせられ、食べ残すと強く叱られたことも、今回の調査で判明した。

AがBと家族の双方から受けている共通の虐待として、最も適切なものを1つ選べ。 

 ① 性的虐待
 ② 経済的虐待
 ③ 身体的虐待
 ④ 心理的虐待
 ⑤ ネグレクト

解くときの考え方

解き方:知識

まずは虐待の種類と内容を知っていることがポイントです。
過去問にも高齢者虐待については出題されています。

過去問
第1回 問74
第1回追試 問58
第2回 問147

キーワードは
Bからは、
「太ももを平手で叩かれ」→身体的虐待
「荒々しい言葉をかけられた」→心理的虐待

家族からは、
「家族とは別の小屋のような建物で一人離れて生活させられていた」→心理的虐待またはネグレクト
「食事は、家族が気が向いたときに残り物を食べさせられ」→ネグレクト
「食べ残すと強く叱られた」→心理的虐待

 ① 性的虐待
→文章からは性的虐待と見られる文章は無い。×。

 ② 経済的虐待
→文章からは経済的虐待と見られる文章は無い。×。

 ③ 身体的虐待
→家族からの身体的虐待と見られる文章は無い。×。

 ④ 心理的虐待
→〇

 ⑤ ネグレクト
→介護士Bからのネグレクトに当たる文章が見当たらない。×。

残り物を食べさせられることが経済的虐待と捉えるかもしれませんが、解答には影響ないですね。

解答:④

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