【第3回公認心理師試験】【事例】問138 うつ病治療中クライエントへの支援【過去問】

第3回公認心理師試験

【注意】下記は、私の受験時の考え方によるものであり、完全な解答ではないので、参考程度にしてもらえるとありがたいです。

解き方は、『知識(知ってるか知らないか)』『思考(基本的な考え方による判断)』『国語(文章からの判断)』の3種類で分けてみました。

問題

問138

37歳の男性A、会社員。Aは、大学卒業後、製造業に就職し、約10年従事したエンジニア部門から1年前に管理部門に異動となった。元来、完璧主義で、慣れない仕事への戸惑いを抱えながら仕事を始めた。しかし、8か月前から次第に仕事がたまるようになり、倦怠感が強まり、欠勤も増えた。その後、6か月前に抑うつ気分と気力の低下を主訴に精神科を受診し、うつ病と診断された。そして、抗うつ薬による薬物療法の開始と同時に休職となった。しかし、主治医による外来治療を6か月間受けたが、抑うつ症状が遷延している。院内の公認心理師に、主治医からAの心理的支援が依頼された。

この時のAへの対応として、最も優先されるべきものを1つ選べ。 

 ① 散歩を勧める。
 ② HAM-Dを行う。
 ③ うつ病の心理教育を行う。
 ④ 認知行動療法の導入を提案する。
 ⑤ 発症要因と症状持続要因の評価を行う。

解くときの考え方

解き方:国語

キーワードとしては、

「約10年従事したエンジニア部門から1年前に管理部門に異動となった」
「完璧主義」
「うつ病と診断された」
「主治医による外来治療を6か月間受けたが、抑うつ症状が遷延している」

あたりでしょうか。

主治医による外来治療を6ヵ月も受けているのに、抑うつ症状が遷延しているというところが今回の一番のポイントかと思います。
最初は解答として何が正解になるのかイメージは湧いていなかったのですが、選択肢を見て判断することができました。

 ① 散歩を勧める。
→散歩を勧める要素がありません。×。

 ② HAM-Dを行う。
→HAM-Dを知らなかったので保留、△。

 ③ うつ病の心理教育を行う。
→行うとしてもこのタイミングではないと判断。×。

 ④ 認知行動療法の導入を提案する。
→間違いでは無いと思ったが、6ヵ月間実施してなかった理由も不明確なので、△。

 ⑤ 発症要因と症状持続要因の評価を行う。
→症状持続要因の評価はこのケースでは必要かと考え、〇。

解答:⑤

復習

HAM-D(Hamilton Depression Rating Scale)
ハミルトンうつ病評価尺度。

知ってたとしても、タイミングとしては不適切だと判断してそうです。
Depression は うつ病 の単語なので、これも覚えておきたいですね。

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