子どもとゲームの付き合い方

子育て

私は子どものときめちゃくちゃゲームが好きでした。
高校生の時は、センター試験前の年末年始に一日10時間くらいやっていました。(運悪くこの時期にすごくハマるゲームと出会ってしまった・・・)

そして受験は失敗し、1年浪人してしまいました・・・。

しかし、一年の浪人を経て、無事に希望の学科に進学することができました。
その学科での学習が自分の就職活動にも影響を与え、自分で言うのもなんですが当時は良い会社に採用していただくことができました。
そういうわけで、あまり自分の進路で困ったことはありませんでした。

今回のテーマは、そんなゲームとの付き合い方です。
子育てにおいて、ゲームと勉強の関係性は気になってしまう、という親御さんも多いと思います。
私はゲームの時間が大事になり、勉強の時間は確かに減りました。
しかし、結果的に大学に進学でき、就職もすることができ、自立することができました。

その体験や、同じような悩みをもつたくさんの親子のカウンセリングを受けてきて感じたことをお伝えしたいと思います。

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カウンセリングのテーマのひとつ「やりたいことがない」という進路相談

カウンセリングにおいて、子どもたちの進路相談も良く聞くのですが
「将来の夢が無い」
「やりたいことは無い」
「やりたくないことはたくさんある」

など、同じような相談をたくさん聞くことがありました。
やりたいことがあれば、そのために頑張れるかもしれないのに・・・、と子どもたちも苦しんでいます。

これらの子どもたちは、
当たり前のように学校に行き、必要だと感じる勉強をする。
それをすることが苦しくなった子どもたちです。

私の場合は、
「ゲームを作る人になりたい」
「親元を離れて大学に進学して、一人暮らししたい」
という欲求があり、進路がわからないと考える暇はありませんでした。

これは幸運にも好きなことが「ゲーム」で、それを追っかけていたら、知識や能力も身について、次の進路が生み出されたということです。

子どもにゲームをさせていいの?

さて、私自身の経験では、「ゲーム」が生きる糧になり、生きる道しるべになっていたので、
私は「ゲーム」について悪い印象は持っていません。

しかし、カウンセリングにおいてはゲームに関する相談も多くあります。

「ゲームは制限した方が良いのか?」
「ゲームをさせるとそれに没頭にしてしまい、やるべきことができなくなるのではないか」
「ゲームをしたいと要求してくるのですが、言う通りにして良いのでしょうか?」

などなど、多くの相談があります。

不登校になった子どもの親御さんの中には、「ゲームのせいで学校にいけない」と思ってしまう方もいらっしゃいます。

ゲームがそういった事実に影響があるかどうかについては、「無い」とは言い切れません。
しかし、それはその子の性質や環境によります。
単純に「友達全員がゲームをしているのに自分だけがゲームをできない」となると居心地は悪くなるでしょう。

実際の相談では、

「ゲームを我慢させてて不登校になった」
「ゲームをさせてて不登校になった」

どちらも存在します。
ゲームをしているしていないと、不登校は関係はありませんが、
どちらのケースもありますので、ゲームをさせない方が良い、させた方が良いは一意に言い切れません

ゲームをしたいという子どもにどのように対応したらよいのか

1、ゲームより楽しいことを教える
一番良いのは、この手段です。
当然ですが、「楽しいゲームはダメ。楽しくない勉強をしなさい。」では、子どもも不満を持つでしょう。
最初は言うことを聴いていられるのですが、だんだんと我慢ができなくなってきます。
自分の価値観が育ち始めたときに、「本当に勉強が必要なのか?」と考え始めます。
そして、勉強することを否定したいので、「勉強しなくて良い理由」ばかり探すようになります。
勉強を否定すること続けていると、本当に勉強することがつらくなっていってしまいます。

2、他人と遊ぶことを楽しいと感じさせる
ですが、なかなかゲームよりも楽しいことを教えることが難しい親御さんもいらっしゃると思います。
そのときは、バランスが大事です。
幼少期のころは、楽しいことを精一杯させることはとても大事なのですが、
子どもにゲームを与えて好きに過ごさせるよりは、一緒に遊んであげる時間を増やし、「他人と遊ぶ」ことを楽しいと覚えさせることが大事です。
そうすることで、他人と一緒にゲームができない時間に他のことをする気にさせることもできます。

しかし・・・・これも、忙しい親御さんには難しいかもしれません。

3、楽しい時間を増やしてあげる
1日24時間で考えたとき、寝ている時間を除いて子どもが楽しいと思う時間がどのくらいあるかを考えます
交友関係に問題が無い子どもであれば、おそらく気にすることはありませんが、
交友関係が苦手な子どもの場合は少し注意が必要です。
ゲーム以外楽しいことが無いという子どもには、ゲームの時間を多めにしてあげることも必要です。
ゲーム時間が6時間に対して、勉強時間が1時間でも良いです。

ゲームする時間が多いということが問題なのではなく、
ゲーム以外に楽しいことが無いということの方が問題なので、
解決するべきはそちらになります。

子どもとゲームの付き合い方をコントロールする秘訣

しなければならないことが一つだけあります。
それは、子どもにとって「ゲーム」がどういうものかを親御さん自身がしっかり知る必要があります。
子どもがゲームに何を求めているのか。
それを知ることができたら、ゲームとの付き合い方も考えていけます。

例えば想像しやすい例でいうと、過干渉な親御様の元にいるゲームに興味を持ってしまった子ども。
実際の生活では、ことあるごとに親に指示されている生活。
そんな中、ゲームの世界だけは親に干渉されず自分の思うように操作できる解放感。
コントロール可能感覚を求めてゲームにハマる子どもも少なくありません。

他にも、ゲームが自己肯定感の元になっているケースもあります。
私自身も今思えばそうだったと思えます。
ゲームが得意、ということが自尊心につながり、周りの友人たちに気後れなく接することができていたと思えます。
最近のゲームはほとんどが自分が成長を実感できる「成功体験」を感じさせながら遊べるものになっています。
もし、現実世界でなかなか成功体験を感じることができていない場合は、ゲームの世界が楽しくてしかたなくなってしまいます。

子どもがゲームに何を求めているのか。
それを知り、求めているものをゲーム以外のもので提供できるようにしてあげることで、ゲームと上手に付き合うことができるようになります。

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