【第3回公認心理師試験】問4 自殺のポストベンション【過去問】

第3回公認心理師試験

【注意】下記は、私の受験時の考え方によるものであり、完全な解答ではないので、参考程度にしてもらえるとありがたいです。

解き方は、『知識(知ってるか知らないか)』『思考(基本的な考え方による判断)』『国語(文章からの判断)』の3種類で分けてみました。

問4 ある医療機関で入院患者が自殺し、3日後に同じ病棟の患者が続けて自殺した。この病棟における自殺のポストベンションについて、最も適切なものを1つ選べ。

① 第一発見者のケアを優先する。
② 患者の担当以外の病棟スタッフは対象にならない。
③ 自殺の原因を特定し、病棟の問題を解決することが目的である。
④ 入院患者と医療スタッフが当該自殺に関する率直な感情を表現する機会を設ける。
⑤ 守秘義務のため、亡くなった患者と親しかった他の患者には自殺について伝えない。

前回の記事【第3回公認心理師試験】問4 自殺のポストベンションでも解説していますが、

その通りの回答が正解だったようです。

このとき私は『ポストベンション』という言葉を知りませんでしたが、以下のように考えて解いていました。

① 第一発見者のケアを優先する。

→間違いでは無いと思うが、「何と比べて」優先するのかわからなかったので保留。

② 患者の担当以外の病棟スタッフは対象にならない。

→公認心理師が対象にするのは『国民全員』であり、わざわざ「病院スタッフを対象にしない」という考え方が提示されるとは考えにくいので×。

③ 自殺の原因を特定し、病棟の問題を解決することが目的である。

→「病棟の問題」だと決めてしまっていることに違和感があったので×。

④ 入院患者と医療スタッフが当該自殺に関する率直な感情を表現する機会を設ける。

→「ポスト」って立場か何かかな?と考え、それぞれの立場の不安を聞いていく取り組みなのかも、と考え保留。

⑤ 守秘義務のため、亡くなった患者と親しかった他の患者には自殺について伝えない。

→「親しかった他の患者には」と記載があり、それ以外の人に伝えるという意図にも見えた(そうする意図もメリットも想像しにくい)ので×。

①と④の2択になり、自分が全く知らない言葉であったということと、①の文章が何と比べて優先するのかがわからなかったので、④を選択しました。

【復習】

ブループリント

大項目:20 産業・組織に関する心理学

中項目:職場における問題に対して必要な心理的支援

小項目:過労死・過労自殺、ハラスメント、労働災害

<<参考資料>>

安全衛生情報センター

『自殺後に遺された人への対応』

http://www.jaish.gr.jp/information/jisatu/thp43_48.pdf

ポストベンションについて記載がある資料です。

再検討、と思いましたが、元々そういう感想持っていたようですね。

調べて、自分で考えながら記事を書いていて良かったです。

解答:④

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