【第3回公認心理師試験】問10 E.C.Tolman ラットの迷路学習訓練【過去問】

第3回公認心理師試験

【注意】下記は、私の受験時の考え方によるものであり、完全な解答ではないので、参考程度にしてもらえるとありがたいです。

解き方は、『知識(知ってるか知らないか)』『思考(基本的な考え方による判断)』『国語(文章からの判断)』の3種類で分けてみました。

問10 E.C.Tolmanは、ラットの迷路学習訓練において、訓練期間の途中から餌報酬を導入する実験を行っている。この実験により明らかになったこととして、最も適切なものを1つ選べ。 

 ① 回避学習
 ② 観察学習
 ③ 初期学習
 ④ 潜在学習
 ⑤ 逃避学習

解答速報:④

解き方:知識

E.C.Tolmanは第1回 問5の選択肢に登場していたので、学習していました。

ラットの迷路学習訓練も、何かの動画で見たか、心理学の講座で学習したかだったとと思うのですが、下記のような実験だったと思います。

ある迷路にラットを置いて、何回もゴールさせることで、迷路(ゴールまでの道のり)を学習していく過程を見ていく実験で、

1、エサを置かないで迷路にラットを配置して、何回でゴールに辿りつくまでの学習ができるか?

2、エサをゴールに置いて、迷路にラットを配置して、何回でゴールに辿りつくまでの学習ができるか?

を比べたときに、2の方が明らかに迷路の学習速度が速かったとの結果。

これに加えて、

3、最初はエサを置かないで迷路にラットを配置して、何回かゴールさせ、途中からエサをゴールに置いて、迷路にラットを配置して、何回でゴールに辿りつくまでの学習ができるか?

をしたところ、エサを置いてからの学習速度が1に比べてかなり速く、「エサが無くても、無意識的に学習してたのでは?」というような実験だったと思います。

私の場合、E.C.Tolmanから判断したというよりは、ラットの迷路学習訓練から潜在学習を回答したような感覚です。

 ① 回避学習

→一定時間たったら電気が流れる箱(部屋)に動物(ラットだったかな?)を置き、部屋には電気を止めるスイッチを設置する。電気を流して、スイッチを押すという行動を繰り返していくと、動物は電気が流れる前にスイッチを押すようになる。という実験。

 ② 観察学習

→モデリングのことかと思い×。

 ③ 初期学習

→初期学習についての実験を知らなかったのですが、珍しく正解が分かった問題だったので×。あとで見たのですが、ブループリントにバッチリ書いてありました。(8,学習及び言語-人の行動が変化する過程-初期学習(刻印付け、臨界期、生得的解発機構))

 ④ 潜在学習

→知ってたので〇。

 ⑤ 逃避学習

→ふたつの箱(部屋)を設置しておき、片方は一定時間たったら電気が流れる部屋であり、最初はこの部屋に動物を配置する。隣接した部屋は電気が流れない部屋であり、動物は電気が流れると隣接する部屋に移動する。これを繰り返すと、動物は電気が流れる前に隣接する部屋に移動するようになる、という実験。

よくよく見ると、回答にある選択肢のほとんどがブループリントの小項目にそのままのキーワードとして記載がありますね。

まるで「ちゃんとブループリントくらい見てますよね?」と言われているかのような問題で怖いですね。

心理学の学習に関する実験はとても分かりやすく面白いので、専門家が説明されている動画などを見ると覚えやすいと思います。

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