【第3回公認心理師試験】問59 心理学実験の考え方【過去問】

第3回公認心理師試験

【注意】下記は、私の受験時の考え方によるものであり、完全な解答ではないので、参考程度にしてもらえるとありがたいです。

解き方は、『知識(知ってるか知らないか)』『思考(基本的な考え方による判断)』『国語(文章からの判断)』の3種類で分けてみました。

問題

問59

石けんの香りが机を清潔に保とうとする行動に影響を与えるかについて実験を行った。香りあり条件と香りなし条件を設けて、机の上の消しくずを掃除する程度を指標として検討した。その結果、全体的には香りあり条件と香りなし条件の差が検出されなかったが、尺度で測定された「きれい好き」得点が高い群は、全体として「きれい好き」得点が低い群よりもよく掃除をした。さらに、高い群では香りあり条件と香りなし条件の差は明瞭でなかったが、低い群では、香りあり条件が香りなし条件よりも掃除をする傾向が顕著に観察された。

この実験の結果の理解として、正しいものを1つ選べ。 

 ① 交互作用はみられなかった。
 ② 実験要因の主効果は有意であった。
 ③ 「きれい好き」要因の主効果は有意ではなかった。
 ④ 実験要因の主効果と交互作用が有意であった可能性が高い。
 ⑤ 「きれい好き」要因の主効果と交互作用が有意であった可能性が高い。

解くときの考え方

解き方:国語

問題文を丁寧に読んで、選択肢を考えると解けると思います。

私はこんな図を書いて整理していました。(実際はもっと雑な感じですが・・・)

(1)全体的には香りあり条件と香りなし条件の差が検出されなかった

(2)「きれい好き」得点が高い群は、全体として「きれい好き」得点が低い群よりもよく掃除をした

(3)(「きれい好き」得点が)高い群では香りあり条件と香りなし条件の差は明瞭でなかった

(4)(「きれい好き」得点が)低い群では、香りあり条件が香りなし条件よりも掃除をする傾向が顕著に観察された

上記より、きれい好き低い群+香り有のみ変化が観察された。

 ① 交互作用はみられなかった。
→(1)、(3)、(4)より、交互作用が確認されているので、×。

 ② 実験要因の主効果は有意であった。
→(1)より有意ではなったので、×。

 ③ 「きれい好き」要因の主効果は有意ではなかった。
→(2)から、有意であるので、×。

 ④ 実験要因の主効果と交互作用が有意であった可能性が高い。
→ここに言及するワードが無かったので保留。

 ⑤ 「きれい好き」要因の主効果と交互作用が有意であった可能性が高い。
→(3)(4)より、 「きれい好き」要因の主効果によって、実験要因の主効果による有意な差が観察されているので〇。

解答:⑤

試験のときは特に気にならなかったのですが、

こうして説明しようとすると「あれ?これ考え方あってる?」と不安になってしまいました。(たぶん大丈夫)

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