2021年も半年が過ぎましたね。
コロナ禍という危機的状況の中でも、しっかりと生きている人たちは素晴らしいと思います。
この不安な状況の中、少しでも生活を守っていこう、あるいは良くしていこうと、
2021年新たな目標を立てた人もいると思います。
そして現在、半年がたちましたが、みなさん経過はいかがでしょうか?
なかなか、思うように行動できていないという人も多いのではないでしょうか。
カウンセリング、コーチングをしていると
「なかなか続けられなくて」
「いつの間にかやらなくなってしまうんです」
「すぐ飽きてしまうんですよ」
などと、続けられないことを嘆く方もいらっしゃいます。
今回は、その中でも
「新しいことをするのが不安なんです」
「怖くて踏み出せないんです」
「上手くいかなかったらどうしよう、と思うとしなくなってしまうんです」
という悩みを解決することに役立つお話をしていきたいと思います。
結論:不安の度合いが低いことを実行し続ける
「不安なことはしたくない」と考えると、ちょっと不安に感じただけでも尻込みしてしまいます。
もちろんその不安がまやかしだというわけではありません。
ただ、
「会社を辞めてから、転職活動をする」
ということに感じる不安と
「転職活動をして、転職が決まってから会社を辞める」
とういうことに感じる不安、まったく同じでしょうか?
後者の方が不安度は低いと感じませんか?
このように、同じ不安に感じることでも、不安にはそれぞれの度合いがあります。
この度合いを主観的に数値化し、不安度が低いことから行動するように心がけることで、動きやすくなっていきますし、
目標を達成できるようになっていきます。
なぜ、それで目標達成できるのか?
そのヒントは『コンフォートゾーン』にあります。
コンフォートゾーンとは
大きな不安にいきなり挑む必要はありません。
小さな不安を実行し続けるだけで良いのです。
ここで役にたつのが、『コンフォートゾーン』という考え方です。
コンフォートゾーンとは、その人にとって『不安を感じることなくできる行動』、あるいは『快適に感じる行動』のことです。
いわゆる安全地帯ですね。
例えば、上記の図のように自分のコンフォートゾーンが円で表されており、その範囲内の行動は安心して実行できます。
しかし、コンフォートゾーンの外の行動については、不安や躊躇を感じてしまいます。
そして、コンフォートゾーンから離れれば離れるほど、不安は大きくなります。
多くの人が立てる目標はとても素晴らしい目標であり、そのほとんどがコンフォートゾーンから大きく離れてしまいます。
しかし、そのゴールしか見ていないと大きな不安に押しつぶされてしまい、行動できなくなり、
気づいたらコンフォートゾーンの中の行動しかしなくなってしまいます。
いきなり、コンフォートゾーンから遠く離れたことをやろうとするのではなく、
何が自分にとってコンフォートゾーンから片足出るだけのような、『ちょっと不安』な行動なのかを考えて、それを実行していくことが重要です。
繰り返し行動することで、コンフォートゾーンは広げることができます!
コンフォートゾーンを広げることで、不安度の低いことは変わってくる
例えば、運動をまったくしていない人に、
「ジョギングは健康に良いと思いますし、一緒にできたら楽しいと思のですが、手始めに20キロランニングしてみませんか?」
と誘ったとして、
「はい!やります!!」
とはなかなかならないと思います。
逆に、日ごろから20キロのランニングを日課にしている人だったりすると、
「いいですよ、やりましょう!」
となりやすいかと思います。
これは、20キロのランニングが日課になっている人は、
20キロのランニングはコンフォートゾーンの中の行動になるからです。
しかし、まったく運動していない人でも、
「まずは10分のウォーキングなど、一緒にしてみませんか?」
であれば、前述の誘いよりは
「やってみよう」
となりやすいと思います。
そして、10分のウォーキングが日課になるころには、
10分のウォーキングはコンフォートゾーンの中の行動になり、
10分のジョギングが不安度の低いコンフォートゾーンの近くの行動になります。
10分ジョギングも日課になれば、15分のジョギングが、
そして20分、30分と時間は伸ばせるようになっていきます。
このように『ちょっと不安』に該当するような行動でも、続けることで、
コンフォートゾーンを広げることができ、やがて
以前は大きな『不安』だった行動が、『ちょっと不安』になっていきます。
不安を感じたら、同じ方向性で不安度の低いことを考えてみる
例えば、「独立したい!」と考えたときに、
いきなり
「会社を辞めて、開業するぜ!」
とするよりも、
「まずは会社に通いながら、副業としてやってみよう」
と行動するなどが、同じ方向性で不安度の低いことにあたります。
もっと具体的な例で言いますと、
「カウンセラーとして独立したい!」であれば、
まずは「会社に通いながら、カウンセラーとしての学習をしよう」と行動します。
カウンセラーとしての知識や技術を習得することで、
『カウンセリングをする』という行動がコンフォートゾーンに近づきます。
ただ、同じ『カウンセリングをする』でも
・心理的に問題を抱えている人
・落ち込みやすい人
・日常生活は問題ない人
・関係性のある人
など、どの人が相手かによってコンフォートゾーンからの距離は変わります。
いきなり他人に対してすることは難しいと感じる場合は、身近な人(関係性のある人)からカウンセリングをさせてもらいます。
カウンセリング自体は「治療行為」ではないカウンセリングもありますので、身近な人に練習台になってもらうのはお勧めです。
身近な人からの評価も得られるようになったら、
『日常生活は問題無い人』を対象にする、など次の行動がしやすくなると思います。
カウンセラーとして独立するための記事を書きたいわけではないので、この当たりで止めますが、
少しずつコンフォートゾーンを広げていくことで、「ちょっと不安なこと」自体が変わっていきます。
いきなり大きな目標を目指す必要はありません、
ちょっと不安なことをひとつずつ実行していき、コンフォートゾーンを広げていきましょう!!
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