【第3回公認心理師試験】問103 大脳皮質運動関連領域の構造と機能【過去問】

第3回公認心理師試験

【注意】下記は、私の受験時の考え方によるものであり、完全な解答ではないので、参考程度にしてもらえるとありがたいです。

解き方は、『知識(知ってるか知らないか)』『思考(基本的な考え方による判断)』『国語(文章からの判断)』の3種類で分けてみました。

問題

問103 大脳皮質運動関連領域の構造と機能について、正しいものを1つ選べ。 

 ① 運動前野は、運動に対する欲求に関わる。
 ② 補足運動野は、運動の準備や計画に関わる。
 ③ 一時運動野は、体感や四肢の平衡の維持に関わる。
 ④ 一時運動野は、Brodmannの6野に位置している。
 ⑤ 一時運動野が障害されると、同側の対応する筋に麻痺が生じる。

解くときの考え方

解き方:知識

知識問題ではありますが、この選択肢の説明で理解するのはかなりの理解度が必要だと思います。

 ① 運動前野は、運動に対する欲求に関わる。
→前頭前野は、頭頂間溝の内側部と外側部から、豊富な視覚情報を受けとり、運動を構成する過程において、中心的な役割を果たしている。つまり、運動に対する欲求ではなく、運動の実行に関わる。×

 ② 補足運動野は、運動の準備や計画に関わる。
→大脳基底核や辺縁系領域から強い入力を受けていることによって特徴づけられ、感覚情報に頼らない内発性の動作発現によいて主要な役割を果たす。動作をイメージしただけで活動が上昇するということより、準備や計画に関わると言える。〇

 ③ 一次運動野は、体感や四肢の平衡の維持に関わる。
→小脳の説明。×

 ④ 一次運動野は、Brodmannの6野に位置している。
→Brodmannの6野は運動前野の説明。一時運動やはBrodmannの4野。×

<<参考>>
脳科学辞典
ブロードマンの脳地図

 ⑤ 一次運動野が障害されると、同側の対応する筋に麻痺が生じる。
→障害されると体部位再現に対応して、対側の対応する筋に強い麻痺が生じる。×

ブロードマンの脳地図を丸暗記できている人であれば余裕だったのかもしれません。
私には超難問でした。

解答:②

<<参考>>
『誠信 心理学辞典』

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