【第3回公認心理師試験】【事例】問146 公認心理師の家族教育時のアドバイス【過去問】

第3回公認心理師試験

【注意】下記は、私の受験時の考え方によるものであり、完全な解答ではないので、参考程度にしてもらえるとありがたいです。

解き方は、『知識(知ってるか知らないか)』『思考(基本的な考え方による判断)』『国語(文章からの判断)』の3種類で分けてみました。

問題

問146

55歳の男性A、会社員。Aは意欲や活気がなくなってきたことから妻Bと共に受診した。Aは4か月前に部長に昇進し張り切って仕事をしていたが、1か月前から次第に夜眠れなくなり、食欲も低下した。仕事に集中できず、部下に対して適切に指示ができなくなった。休日は部屋にこもり、問いかけに何も反応しないことが多くなり、飲酒量が増えた。診察時、問診に対する反応は鈍く、「もうだめです。先のことが見通せません。こんなはずじゃなかった」などと述べた。血液性化学検査に異常所見はみられなかった。診察後、医師から公認心理師Cに、Bに対して家族教育を行うよう指示があった。

CのBへの説明として、不適切なものを1つ選べ。 

 ① 薬物療法が治療の1つになります。
 ② 入院治療が必要になる可能性があります。
 ③ できる限り休息をとらせるようにしてください。
 ④ 今は落ち着いているので自殺の可能性は低いと思います。
 ⑤ 気晴らしに何かをさせることは負担になることもあります。

解くときの考え方

解き方:国語

問題文最後の方の「家族教育を行うよう指示があった」という一文で、今までにないパターンだな、
と身構えたのですが、この問題も選択肢を読んで判断できたかと思います。

 ① 薬物療法が治療の1つになります。
→薬物療法の必要性は判断できなかったのですが、不適切かどうか判断できなかったため、△。

 ② 入院治療が必要になる可能性があります。
→①と同様、入院治療の必要性は判断できなかったのですが、不適切かどうか判断できなかったため、△。

 ③ できる限り休息をとらせるようにしてください。
→不適切ではない。〇。

 ④ 今は落ち着いているので自殺の可能性は低いと思います。
→「自殺の可能性は低いと思います。」は本文中には根拠も無いですし、根拠があったとしても言うかな?と考え、×。

 ⑤ 気晴らしに何かをさせることは負担になることもあります。
→無理矢理気晴らしをすることが負担になることもありますし、気晴らしできたとしても、その後の疲労感につながり効果的でないこともあるため、〇。

①、②を公認心理師が言うのか?と考えることもありますが、この問題文では、
「医師から公認心理師Cに、Bに対して家族教育を行うよう指示があった。」
とのことなので、問題無いと考えられる。

解答:④

コメント

タイトルとURLをコピーしました